概要
曹操に殺されかけても、正論はやめない。九十まで生きた男の話。
物流会社の総務部で働く鈴木は、残業中、書庫の棚の奥に見覚えのない木の扉を見つける。
「……またこういうやつか」
扉の先は三国時代の役所。灯りの下で残業していた男は、鈴木を見るなり言った。
「その履物は、変わっていますね」
男の名は高柔。曹操に疑われ、殺す口実を探されていると知りながら、平然と働き続ける役人だった。気づいたことは何でも口に出し、相手が皇帝でも遠慮なく正論を言う。そのくせ、筋の通った反論には「なるほど」とあっさり引き下がる。
曹操、曹丕、曹叡、そしてその先へ。主君が替わるたびに周りを青ざめさせながら、九十歳まで生きて曹家に仕え続けた男がいた。張鈴と名乗って隣で竹簡を並べ続ける鈴木は、その一部始終を、毎晩の業務日報に書き残していく。
正史『三国志』の史実をもとにした、お仕事コメディ
「……またこういうやつか」
扉の先は三国時代の役所。灯りの下で残業していた男は、鈴木を見るなり言った。
「その履物は、変わっていますね」
男の名は高柔。曹操に疑われ、殺す口実を探されていると知りながら、平然と働き続ける役人だった。気づいたことは何でも口に出し、相手が皇帝でも遠慮なく正論を言う。そのくせ、筋の通った反論には「なるほど」とあっさり引き下がる。
曹操、曹丕、曹叡、そしてその先へ。主君が替わるたびに周りを青ざめさせながら、九十歳まで生きて曹家に仕え続けた男がいた。張鈴と名乗って隣で竹簡を並べ続ける鈴木は、その一部始終を、毎晩の業務日報に書き残していく。
正史『三国志』の史実をもとにした、お仕事コメディ
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