概要
銅貨六枚の短剣を返したら、命拾いする技をもらった。
売れば、今夜の飯代になる。
それでもイオは、拾った短剣を持ち主に返した。
その後、自分の足音が消えていることに気づく。
迷宮の落とし物係、二十二歳。剣もろくに振れない彼が手に入れたのは、返した品の持ち主から、得意技を一日だけ借りられる力だった。
ただし、次の品を返せば、前の技は消えてしまう。
持ち主不明の道具。戻らない冒険者。
誰かが拾ってくれるのを待つ、小さな落とし物。
拾った物を返すだけの仕事が、いつしか、帰ってこない人を連れ戻す仕事に変わっていく。
それでもイオは、拾った短剣を持ち主に返した。
その後、自分の足音が消えていることに気づく。
迷宮の落とし物係、二十二歳。剣もろくに振れない彼が手に入れたのは、返した品の持ち主から、得意技を一日だけ借りられる力だった。
ただし、次の品を返せば、前の技は消えてしまう。
持ち主不明の道具。戻らない冒険者。
誰かが拾ってくれるのを待つ、小さな落とし物。
拾った物を返すだけの仕事が、いつしか、帰ってこない人を連れ戻す仕事に変わっていく。
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