概要
国を変えたのは、人と人をつなぐ道を一つずつ築いた男だった。
雪深い越後・与板に生まれた前島密は、幼い頃に蘭学書と出会い、広い世界への憧れを胸に育てる。江戸で学問と実務を学び、測量や語学を通して国の形を見つめた密は、箱館での行政経験から、人々の暮らしを支える仕事の意味を知る。維新後は、江戸遷都、鉄道、言語改革など国家の基盤づくりに奔走。英国で郵便制度を学び、日本に近代郵便を築いた。教育や福祉にも尽力した、静かな実務家の生涯を描く。
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