概要
引き継ぎ書は渡しました。読まなかったのは、そちらです。
残業の末に王宮の地下で倒れ、帰らなかった父。その後を継いだテオは、「絶対に定時で帰る」と決めている。宮廷魔導具工房の最下級職人として、王宮の魔導具二千四百十二個を自作の監視術式でつなぎ、毎日きっちり定時退勤。報告書はいつも工房長の名前で出ていくけれど、名前が出なければ仕事も増えない。むしろ好都合だった。
ところがある日、「定時で帰る怠け者」としてクビを宣告される。渡した分厚い引き継ぎ書は、読まれずに屑籠へ。
「三日後に、王宮が止まります」
本人は大喜びで下町に修理屋を開くが、その頃王宮では、灯りが消え、スープが冷め、ついには外交会談の防諜結界が落ちて――。
ところがある日、「定時で帰る怠け者」としてクビを宣告される。渡した分厚い引き継ぎ書は、読まれずに屑籠へ。
「三日後に、王宮が止まります」
本人は大喜びで下町に修理屋を開くが、その頃王宮では、灯りが消え、スープが冷め、ついには外交会談の防諜結界が落ちて――。
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