概要
誰も拾わない。だから全部、俺のもの。
会社をクビになった。
三十二歳、無職。
再就職先は――深夜のダンジョン清掃員だった。
冒険者たちが帰ったあとのダンジョンで、魔物の死骸を片付け、血を洗い流し、壊れた武器や使用済みポーションを回収する。
華やかな冒険者とは正反対の、誰も見向きもしない仕事。
そんなある夜、佐倉宗一は廃棄物の中から奇妙な黒い石を拾う。
「……これ、捨てていいものなんですか?」
念のため持ち帰り、査定に出してみた。
――三十二万円。
それから宗一は、誰も気に留めない「ゴミ」を調べ始める。
二万八千円。
百万円。
そしてついには、推定一千万円を超える未知の素材まで。
鑑定スキルがあるわけではない。
特殊能力に目覚めたわけでもない。
ただ宗一は、他の人間が捨ててしまうものを、誰よりもしつこく見てい
三十二歳、無職。
再就職先は――深夜のダンジョン清掃員だった。
冒険者たちが帰ったあとのダンジョンで、魔物の死骸を片付け、血を洗い流し、壊れた武器や使用済みポーションを回収する。
華やかな冒険者とは正反対の、誰も見向きもしない仕事。
そんなある夜、佐倉宗一は廃棄物の中から奇妙な黒い石を拾う。
「……これ、捨てていいものなんですか?」
念のため持ち帰り、査定に出してみた。
――三十二万円。
それから宗一は、誰も気に留めない「ゴミ」を調べ始める。
二万八千円。
百万円。
そしてついには、推定一千万円を超える未知の素材まで。
鑑定スキルがあるわけではない。
特殊能力に目覚めたわけでもない。
ただ宗一は、他の人間が捨ててしまうものを、誰よりもしつこく見てい
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