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概要
欲しい。けれど、奪わない。――これは、魔王が右腕を待つまでの七つの話。
人間界から届いた和平案。
飾りの多い前文の奥に、余分な語のひとつもない条文があった。
魔王アステロリアは、署名の主ではない書き手に興味を持つ。
やがて使節団とともに現れた書き手は、王子でも勇者でもない。
王都の官署で文書を扱う、一人の役人――セドリック・ヴァレモントだった。
話が通じる。仕事が早い。菓子の好みも分かった。
ならば、城に置いてしまえばいい。
「あなたを置いていきなさい」
けれど、セドリックは残らない。
王都へ戻り、仕事をし、休暇を願い出て、それでも何度も魔王城へ来る。
アステロリアは強請り、待ち、手紙を書き、門の内側で道を見る。
奪う力なら、最初からあった。
それでも、本人が選ばなければ意味がない。
傲慢、強欲、怠惰、暴食、嫉妬、色欲、
飾りの多い前文の奥に、余分な語のひとつもない条文があった。
魔王アステロリアは、署名の主ではない書き手に興味を持つ。
やがて使節団とともに現れた書き手は、王子でも勇者でもない。
王都の官署で文書を扱う、一人の役人――セドリック・ヴァレモントだった。
話が通じる。仕事が早い。菓子の好みも分かった。
ならば、城に置いてしまえばいい。
「あなたを置いていきなさい」
けれど、セドリックは残らない。
王都へ戻り、仕事をし、休暇を願い出て、それでも何度も魔王城へ来る。
アステロリアは強請り、待ち、手紙を書き、門の内側で道を見る。
奪う力なら、最初からあった。
それでも、本人が選ばなければ意味がない。
傲慢、強欲、怠惰、暴食、嫉妬、色欲、
物語を見つけてくださり、ありがとうございます。ゆっくり楽しんでいただけたら嬉しいです。
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