概要
十二年、二人は一つの仕事をしていた。片方は、それを知らなかった。
地方銀行で融資を担当する、柏木誠。
潰れかけた町工場を引き受けては立て直してきた、地域再生ファンドの梶谷亮。
駅前の居酒屋のカウンターで、二人はいつも同じ席に座った。
七社目、従業員四百十二人のハタノ金属工業を救う融資が下りた夜、二人はそこで乾杯した。
一年七か月後、ハタノは民事再生を申し立てる。
銀行の損は、一円も出なかった。
手続は、すべて正しかった。
梶谷の温かさも、敬意も、本物だった。
それでも柏木は、日付を数えはじめる。
銀行員と、その親友。
二人の視点を行き来しながら、十二年を描く。
殺人の起きない、経済小説。
毎日20時更新・全編執筆済み(全46話)
潰れかけた町工場を引き受けては立て直してきた、地域再生ファンドの梶谷亮。
駅前の居酒屋のカウンターで、二人はいつも同じ席に座った。
七社目、従業員四百十二人のハタノ金属工業を救う融資が下りた夜、二人はそこで乾杯した。
一年七か月後、ハタノは民事再生を申し立てる。
銀行の損は、一円も出なかった。
手続は、すべて正しかった。
梶谷の温かさも、敬意も、本物だった。
それでも柏木は、日付を数えはじめる。
銀行員と、その親友。
二人の視点を行き来しながら、十二年を描く。
殺人の起きない、経済小説。
毎日20時更新・全編執筆済み(全46話)
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