概要
笑っていたのは、先生だけだった。
朝のホームルームで、担任が突然こう言った。
「先生、昨日から透明なんだよ」
もちろん、誰にも見えている。
クラス全員が冗談だと思った。
ところが、その日から少しずつ奇妙なことが起こり始める。
先生の話を聞く生徒が減る。
相談に来る生徒もいなくなる。
授業中に手を挙げる生徒もいなくなる。
先生は確かに教室にいる。
それなのに、誰も先生を「見て」いない。
最初はくだらない冗談だった。
けれど、生徒たちは少しずつ気づいていく。
「透明」というのは、姿が見えないという意味ではなかった。
そして迎えた卒業式。
最後まで教室に残った一人の生徒が、先生に尋ねる。
「先生。本当に、透明だったんですか?」
先生は笑って答えた。
「最初からじゃないよ」
「先生、昨日から透明なんだよ」
もちろん、誰にも見えている。
クラス全員が冗談だと思った。
ところが、その日から少しずつ奇妙なことが起こり始める。
先生の話を聞く生徒が減る。
相談に来る生徒もいなくなる。
授業中に手を挙げる生徒もいなくなる。
先生は確かに教室にいる。
それなのに、誰も先生を「見て」いない。
最初はくだらない冗談だった。
けれど、生徒たちは少しずつ気づいていく。
「透明」というのは、姿が見えないという意味ではなかった。
そして迎えた卒業式。
最後まで教室に残った一人の生徒が、先生に尋ねる。
「先生。本当に、透明だったんですか?」
先生は笑って答えた。
「最初からじゃないよ」