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概要
空には、続きがない。
午前一時五十二分、観測室の画面で、暗い天体の数が一つの領域だけ少なかった。装置の故障か、解析の偏りか、それとも空そのものの問題か。榎本遼たちは、原因を急いで名づける代わりに、別の目、別の場所、別の時代の観測を重ねていく。やがて候補は、特定の空の一点ではなく、観測者が空を記述する条件の側へ近づいていく。戻れる手順を守りながら、彼らは「こちら」と「向こう」の境界に触れてしまう。観測者圏を舞台にした、独立・非正史の宇宙観測SFホラー。
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