概要
聖女の代わりは作れました。彼女の代わりはいません。
十一歳で聖女に選ばれてから九年。
国中を巡り、浄化と治療を続けてきたエレノアは、二十歳になって初めて考えた。
――私、このままずっと聖女なの?
思い切って退任を願い出ると、国王の答えは意外にもあっさりしたものだった。
「退任を認めよう。聖女制度も終わらせる」
こうしてエレノアは自由になる。
ただし一年間だけ、王家直属聖術顧問として。
住居は王宮東側。
連絡窓口は第二王子アルフォンス。
国は本当に、聖女がいなくても困らないらしい。
国は困らない。けれど第二王子には、どうやら困る理由があるらしい。
国中を巡り、浄化と治療を続けてきたエレノアは、二十歳になって初めて考えた。
――私、このままずっと聖女なの?
思い切って退任を願い出ると、国王の答えは意外にもあっさりしたものだった。
「退任を認めよう。聖女制度も終わらせる」
こうしてエレノアは自由になる。
ただし一年間だけ、王家直属聖術顧問として。
住居は王宮東側。
連絡窓口は第二王子アルフォンス。
国は本当に、聖女がいなくても困らないらしい。
国は困らない。けれど第二王子には、どうやら困る理由があるらしい。
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