概要
剣も魔法もある。でも、この世界には介護がなかった。
介護職として十六年働いてきた、37歳の蓮美拓朗。
気がつけば彼は、見知らぬ異世界にいた。
そこで出会ったのは、病気や老い、障害を抱えながら暮らす人たち。
長い年月を生きるエルフにも、認知症はある。
片麻痺になったドワーフにも、もう一度やりたい仕事がある。
魔法を使える老人にも、一人で暮らし続ける難しさがある。
けれど、この世界ではまだ、
「できなくなったら、誰かにやってもらう」
「家族が面倒を見る」
それが当たり前だった。
拓朗が持っているのは、最強の剣でも、特別な攻撃魔法でもない。
十六年間、介護の現場で身につけてきた知識と経験。
立てないなら、立たせればいいわけじゃない。
できないなら、代わりにやればいいわけでもない。
その人に残っている力を見つける。
でき
気がつけば彼は、見知らぬ異世界にいた。
そこで出会ったのは、病気や老い、障害を抱えながら暮らす人たち。
長い年月を生きるエルフにも、認知症はある。
片麻痺になったドワーフにも、もう一度やりたい仕事がある。
魔法を使える老人にも、一人で暮らし続ける難しさがある。
けれど、この世界ではまだ、
「できなくなったら、誰かにやってもらう」
「家族が面倒を見る」
それが当たり前だった。
拓朗が持っているのは、最強の剣でも、特別な攻撃魔法でもない。
十六年間、介護の現場で身につけてきた知識と経験。
立てないなら、立たせればいいわけじゃない。
できないなら、代わりにやればいいわけでもない。
その人に残っている力を見つける。
でき
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