概要
聞きたくもない声が、その男を幇助した!
眠れない男がいた。
男は毎夜、どこかの誰かの、愚痴のような声が、頭の中を響かせるという、常軌を逸した症状に苦しんでいた。
声を繰り返し聞けば、声の主がどこの誰であるか特定するのも、可能だった。
特定できしだい、いつも男は、声を消すための非情な行動に出たのだが……
男は毎夜、どこかの誰かの、愚痴のような声が、頭の中を響かせるという、常軌を逸した症状に苦しんでいた。
声を繰り返し聞けば、声の主がどこの誰であるか特定するのも、可能だった。
特定できしだい、いつも男は、声を消すための非情な行動に出たのだが……
私の作品を読むことに、あなたの貴重な時間を割いてくださったことに、心より感謝申し上げます。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!聞こえた声は、怪異か。それとも、殺意の言い訳か。
眠れない男の耳に、毎夜、どこかの誰かの声が響く。
その声の主を突き止め、声が聞こえなくなるようにする――。
ただそれだけなら、特殊な力を持つ男を描いた怪異譚だったのかもしれない。
しかし、この作品の本当の恐ろしさは、声そのものではない。
聞こえた声を根拠に他者を裁き、自らの行動を正当化していく男。その歪んだ論理が奇妙な一貫性をもって積み重なるほど、読者は彼の耳ではなく、心の奥を覗き込むことになる。
果たして、その声はどこから来たのか。
男は声に苦しめられているのか、それとも声を利用しているのか。
短い一編の中で、怪異、犯罪、心理劇が鮮やかに連鎖し、読み進めるたびに「地獄」の所在…続きを読む