概要
王子も竜も初心者から。婚約より、まず入門届を。
「貴様との婚約を破棄する!」
――殿下、その足の開き方では、後ろへ押されたら転びますわ。
無実の罪で断罪された公爵令嬢セリアは、泣き崩れる寸前、前世を思い出した。
七十五歳まで道場に立ち続けた、空手師範だった自分を。
魔法は苦手。でも、余りある魔力を拳に乗せたら、騎士は椅子へ着席し、王子の火球は祝宴の花火になった。
ドレスの裾は破れたが、もう無理して笑わなくていい。
そんな彼女に押しかけるのは、権力の入手方法を「王子への媚び」から「腕立て伏せ」へ変更した腹黒令嬢と、求婚と手合わせの順番を間違えた第二王子。
追放先には、屋根を占拠する黒い竜まで待っていた。
ならば、全員まとめて初心者から。
ここに、自分の道場を作ろう。
ただし開業前に、十万の侵略軍が通りかかるらしい。
「道場の見学で
――殿下、その足の開き方では、後ろへ押されたら転びますわ。
無実の罪で断罪された公爵令嬢セリアは、泣き崩れる寸前、前世を思い出した。
七十五歳まで道場に立ち続けた、空手師範だった自分を。
魔法は苦手。でも、余りある魔力を拳に乗せたら、騎士は椅子へ着席し、王子の火球は祝宴の花火になった。
ドレスの裾は破れたが、もう無理して笑わなくていい。
そんな彼女に押しかけるのは、権力の入手方法を「王子への媚び」から「腕立て伏せ」へ変更した腹黒令嬢と、求婚と手合わせの順番を間違えた第二王子。
追放先には、屋根を占拠する黒い竜まで待っていた。
ならば、全員まとめて初心者から。
ここに、自分の道場を作ろう。
ただし開業前に、十万の侵略軍が通りかかるらしい。
「道場の見学で
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