概要
あの夏から三年。アリスは、自分の火を持って、もう一度鏡をくぐる。
あの夏から、三年。小学五年生になったアリスの太鼓が、朝、返事をしなくなった。
代わりに聞こえたのは、こつ、という音。何かを、内側から叩く音だった。
忘れられた世界の奥に、ドノヴァンという男がいる。傷ついた者たちを二度と傷つかない形で目覚めさせる術を探して、何百人もの名前を石の蓋の下に閉じ込めたまま、三十年止まっている男。
蓋の内側からは、ずっと音がしている。彼はそれを「耐えてもらっている」と言う。
灯籠をひとつ提げて、アリスはもう一度、鏡をくぐる。
『月明かりと鏡』続編。単独でも読めます。
代わりに聞こえたのは、こつ、という音。何かを、内側から叩く音だった。
忘れられた世界の奥に、ドノヴァンという男がいる。傷ついた者たちを二度と傷つかない形で目覚めさせる術を探して、何百人もの名前を石の蓋の下に閉じ込めたまま、三十年止まっている男。
蓋の内側からは、ずっと音がしている。彼はそれを「耐えてもらっている」と言う。
灯籠をひとつ提げて、アリスはもう一度、鏡をくぐる。
『月明かりと鏡』続編。単独でも読めます。
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