冬が近づき、街にクリスマスソングが流れるようになってきて、大掃除とか年賀状とかあれとかこれとか……!
忘れましょう。Web小説は癒やしの時間です。
拙作「三都幻妖夜話 白川編」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884553813も第25話の公開が無事終わり、そこまでで第2章の完結でした。
長い連載にお付き合いくださっている方々、ありがとうございます。
ここまでで6ヶ月弱。すでに約40万字をお読みいただきました。
ラノベ文庫本換算で4冊分。
読者の皆様には、白川編の語り部である朧(おぼろ)ちゃんと長いお付き合いをしていただいております。そろそろ京都弁が移ってきましたでしょうか!?
これまでの序章〜第2章までは、朧(おぼろ)と暁彦(あきひこ)の「出会い編」にあたるストーリー展開でした。かなりラブラブでした。(これでも一応)
朧ちゃんが坊々を好きでたまらんみたいなのが、書いていて可愛く、あの坊々の何がそんなええんやって引くぐらいの時もあったんですが、「ウン……まあ、好きなんか。ウンウン、そやな……」って思いながら書きました。好きで好きでお茶も喉を通らないほどなのや(キュン…)
そういう、恋が熱病みたいなものだという書き方をしています。
なんだかよく分からないのに好きでたまらんのですね。
それで、朧は「自分はおかしいんじゃないか? 今ちょっと夢中なだけで、実はもっと他にも合ってる相手がいるのでは」と、時々迷うんです。特に相手が自分に不実っぽいときには、心がぐらぐらします。
ぐらつくだけで済まず、朧ちゃん本気でヨロメキますので、第2章では篠田くんといい関係すぎて、作者は「もう篠田くんとフィリピン行け」って思いながら書いたんですが、読者の皆様はどうお感じになられましたでしょうか。フィリピン、行く? 行けばよかったですかね!?
普通顔の男・篠田くんは、すぐ目の前にいる手の届く人で、暁彦様は遠距離恋愛の高嶺の花みたいなのですね。「どっちにしますか?」というお話だと思います。
いつも目の前にいて、自分を愛してくれて、尽くしてくれる優しい男がいても、朧ちゃんはいつもは会えない、ただ待つしか無いような、しかも不実な相手をずっと好きでいられるのでしょうか?
その目の前にぶらさがってる美味そうな普通顔の男の手を取って逃げてもええんやで、ほ〜らほ〜ら、オイシイヨーという気持ちで作者も書いていたんですけど、朧はなんでか暁彦が好きなんです。
言ってしまえば、単にそういうお話だからですが、でもこの作品の世界では、主人公・朧はものすごく一途な人物なのだと思って書いています。なんかしらんけど暁彦様が大好きなんですね。
一体どの時点でそんなに惚れたんやって思うし、作中でも朧本人がのちのち自問したりするんですが、作者が思いますに、単に初対面のときに対等な人間扱いしてもらえたのが嬉しかったし、それに絆(ほだ)されたということかと思います。
ただそれだけのことで惚れ込んじゃうのが気の毒な人です。
でも、暁彦が本当に朧を人間扱いしてるのか、それは、お読みいただくと分かると思うんですが、私はそうは思いません。物語の序盤では、暁彦はほんまは実際に不実な恋人だったのかなという気配もします。
ただ朧がそれに気づかないか、気づかんようにしてたんでしょう。
朧ちゃん……騙(だま)されてるんじゃないのかな?
そこまでじゃなくて、暁彦もほんまに朧が好きは好きなのだろうけど、その「好き」というのが、なんと言いますか、独り善がり? 子供っぽいのですよね。
実際にまだ子供だからだと思います。ただ感情的に好きなだけなのですよね、暁彦だけでなく朧もお互い。子供同士の恋愛なのです。
まあ〜そういうの、誰も永遠に大人にはなれない部分なのかなと思いますが、物語の主人公なので、今後は坊々にも朧ちゃんにもグイグイ成長していってもらおうと思います。
痛みに耐えてメガ進化\(^o^)/ (椎堂かおるさんのいつものパターン)
篠田くん、ほんまにフィリピンに行ってしまったんでしょうか?
もう帰ってきいひんの……?
帰りません!! ほんまにフィリピン行った!
さようなら篠田くん。今までありがとう、いろいろご馳走様!
皆様も「椎堂さん、きっとまだどこかに篠田くん隠してるんやわ」などと思わず、篠田くんの武運長久を祈って送り出してやってください。さよなら!
彼がその後、どのような人生を送るかは作中に書きましたが、全くの架空の人物とはいえ、ギリギリ当時のよくある平凡な人の部類ではあったかと思います。
ほんま言うたら、篠田くんのその後のほうが語られるべきドラマティックな部分だったかもしれませんが、あいにくこの物語と関わりがない上、私の知識や筆力の及ばない部分ですので、他作に譲りたいと思います。
ここから先、26話以降は第3章といたします。
すでに26−1の公開が昨日に済みまして、もうお読みくださった方もいらっしゃいます。ありがとうございます。
第2章のオチで少し、第3章の予告編的なエピソードが入りました。
蛍先輩♡ どお♡ 蛍先輩……。
篠田くんの退場を補う新キャラクターが第3章では何人か登場します。
お登与様(15歳女学生)♡♡♡
い、いや、そうじゃない。BL小説なのでした。女性キャラは無駄!
しかし拙作は女性キャラも割と読者様には寛容に愛してもらえた経緯がありましたので、プリンセスお登与も割と重要な脇役として登場します。
位置づけとしては朧のライバルキャラなのかもしれませんが、登与姫や、先々登場してくる蔦子姐さんと朧の初対面や人間関係はどんなもんなのか?
それから、嵐山のお屋敷に舞台が移り、暁彦の式神たちも何人か出てきます。蛍先輩♡もその一人ですが、序盤で登場した振り袖ハカマ美少年の乾山(けんざん)も再登場。狐の秋尾と、元祖「弟みたいなもの」大崎茂も再び出て参ります。
さらに白川編独自の新キャラも出ますし、神戸編で登場した氷雪系事務方モンスター啓太さんも登場。昭和16年の啓ちゃんはどんな人物だったのでしょうね。白川編では神戸編よりもメインキャラ寄りの登場人物となっています。
すでに2章の終わりで式神・蛍と暁彦の会話にちょこっと啓ちゃんの話が出てきていました。ご記憶いただいてるかどうかのちょこっとさですが、式神・鶴(たず)に餌をやらなくてはならない、という話のところですね。
啓ちゃん、相変わらず鳥に餌やってるんですね。
この鶴(たず)という式神ものちのち出て参ります。
啓太と怜司もこの嵐山時代に出会うことになり、その物語もがっつり描きますので、よかったらご期待ください。
また、第2章には式神や秋津家の人々だけでなく、人間のキャラクターもちょいちょい登場します。脇役ではありますが、一味ある人物たちを描けたかなと自分では思います。式神だの妖怪だのがメインの作品としては、人間キャラはすっごい普通の人達なのですが、でもそこがいいんだ……。
脇役芸もわたくし椎堂かおるの特徴でございますので、通りすがりのチョイ役にこそ神が宿る作風(自称)ということで、小さい役柄にもご注目いただけますと光栄の至りです。
しかしまずは蛍先輩♡
2章のオチでは風呂焚き妖怪へのご好評に全てもっていかれた感があり、神戸編オチの苑先生なみに作者は「ええっ(;´∀`)」てなる感じでございますが、皆様、あのう……暁彦様もいます……。
どのキャラが人気かアンケートとりたいなと、原稿を書いていて思っていたのですが、実際やっても暁彦様の低評価に自分がドン引きして終わりそうで、「ウフッ(汗)」と思っているので、もうちょっと登場人物が出揃ってきたら、是非やらせていただきたいなと。
それまでに坊々も頑張ってメガ進化して、読者様に高評価してもらえる相方になれてるかもしれません。
なれてないかもしれません!!
暁彦様……顔よくて、ええとこのボンボンで、帝大生でお金持ちなのに、私もどっちかいうたら篠田くんかな。いやあ……。
この作品の中の誰かと一緒に住むなら、私けっこう朧ちゃんでいいですね。もう恋愛とかじゃないですけど。ごはん作ってくれたら、神として生涯崇めるし、好きな彼氏連れてきてかまへんので。一緒に住んで、ごはんを作ってもらいたいです。
作中には出す機会もなかったんですが、白川の家を掃除してるのも設定的には朧ちゃんです。普通に生活してるんです。廊下の雑巾がけとか、窓拭いたり、京都では門掃き(かどはき)と言いまして、毎朝家の前の一般道まで掃除する習慣がございまして、朧ちゃんそれもきちんとやってたようなので、なんてマメな子なんやと作者は感心してます。鰹節削ってダシとってますしね。もう、娶りたいです。ほんまに。
でも私、呼吸器のアレルギー持ちなので、喫煙者と一緒に住めないんです。咳が止まらなくなるの。
だからやっぱり朧ちゃんは暁彦様と一緒になっといてもらお。
やっと一緒に住めるようになりましたしね。もう待たなくてええんやで。良かったです。
今後もいろいろありますが、二人仲良く頑張ってもらいます。
読者の皆様もぜひ、第3章以降の二人の新しい門出を見守ってやってください。
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「三都幻妖夜話・白川編」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884553813人は皆、正体を隠して恋はできない。
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