『我儘の彼岸』のジャンルを「詩・童話・その他」から「SF」に変更しました。まだ尻の収まりがしっくりくるか判らないので、仮の変更となりますが、スペキュレイティブ・フィクションの方のSFということでここは一つ、という次第でございます。
この作品は100%サンプリング製法を謳うビートメーカーcanooooopyからのお題に応えていろいろなジャンルに挑戦するという習作に近い趣旨の短編集となっているのですが、ただ習作と言うと感じが悪いと言うか、実際一本一本入魂で書いているので、習作と言うには自分で憚られるという心境ですから、読まれる方はそういうあやふやな作者の姿勢などは無視して頂いて、出来上がったものをありのまま楽しんで頂けたら幸いです。
スペキュレイティブ・フィクションとしましたのは、本来ならもっと現代ドラマ風の作品が多く作られると思ったのですが、実際蓋を開けてみましたら怪奇譚、SF、マジック・リアリズムといった不可思議を扱う作風にまとまっているように見られたので、現状それならばとそれらを包括しうるジャンルとしてスペキュレイティブ・フィクション=SFとしようということです。
そもそものジャンル設定である「詩・童話・その他」というのもジャンルを跨いだ作品に於ける消去法的なカテゴライズでしたので、実に収まりの悪い居心地をしておりましたから、今回上記のこじつけのような形でも「SF」と明言したことによって少しはそれが改善されて、初見の方々が訪問しやすくなればと願っております。
あと、こちらは完全な蛇足でございますが、わたくし柚木呂高、非常に不安な人間でございますから、皆様お気に召しましたら気軽にコメント等を残していってくださいませ。別に小難しいことを言う必要はなくて、「おもろかったわ」とか「読んでると便意が来る」とかそういうカジュアルなお言葉で良いのです。そうするとにわかに元気になって、ご飯をモリモリ食べることができるので夏バテもせずに済むのです。健康。そうです健康です。お目通し頂き、ありがとうございました。