さむいのである。いつもこの寒さになると何を着ればよいのか悩む。フリースの長袖Tを出してきて着るのだが、それだけでは寒い。だがまさか冬用のコートを出すわけにもいかない。かといって秋用のコーディガン……はいったいどこに行ってしまったのか……
なのでいつもの古着屋さんに行ってきた。500えんでライトダウンを買ってきた。は、良いのだが。
どうも肩幅がちょっときつい。
というはなしを実家ですると、なくなったばあちゃんが着てたというライトダウンコートをくれた。モンベルだ。これぞわらしべ長者。500えんの古着と交換した。
いや、わたしはこーとが欲しかったわけではなくて、家でちょっと引っかけるものが欲しかったんだけど……
しかしばあちゃんはもう15年も前になくなっている。その遺品のコートなのに、こんなに綺麗に残ってるもんなんだなあ、と少し驚いた。
遺品をゴミ屋敷に放置する人もいれば、こうやって残して伝えてゆく人もいる。
わたしがいま住んでる家には、30年前にしんだ義理のお婆さんの遺したお弁当の包み紙が未だに棚という棚に詰め込まれている。捨てろよ!!!!って思った。