こんにちは。三月菫です。
さて、カクヨムコン8も大詰めですね。
本作「人の頼みを断れない優しい美少女を助けたら、彼女の全部を独り占めすることになった」は無事完結すみ!心穏やかな気分で読者選考期間を迎えています。
皆様の応援のおかげで、多分読者選考はいけるかな……? という感じの全体順位です。
読者選考を通過したら後はもうKAD●KAWA様のみぞ知る世界。
ワタクシ、全力でKADO●AWA様の犬になる覚悟はございます。どうかどうかよろ(略
さて、せっかくの機会なので、本作における制作秘話的な小話をいくつかしたいと思います!
①ざまあできなくてごめんなさい(土下寝)
はい、まずは謝罪です。
ざまぁできなくて、すいませんでした!!
言い訳させてもらうと、元々本作はざまぁ要素を入れるつもりはありませんでした。純粋なラブコメとして執筆しようとしてたんです。
ただ話の流れ的にどうしてもライバルというかヒロインを狙う役割のキャラを出さざるを得ず。
そしてそれは主人公が劣等感を抱くような相手でなくてはならず。
そうして生まれたのが黒野太陽くんというキャラだったのですが……
はい、自分で読み返してみて思いました。
黒野くん――ざまぁされる要素を持ったコテコテのテンプレキャラでしたねw
web小説において、ざまあ展開はいわばボケとツッコミ。ライバルがボケ倒して(ヘイトをためて)、それに対して主人公がなんでやねんとツッコミを入れる(ざまぁする)。
それがボケだけしておいてツッコミしないってそりゃ読者様のフラストレーションも溜まります。
完全に私の読み違い&執筆力不足でした。申し訳ありません。
ただねえ、思いつかないんです。ここから黒野くんに渾身のざまぁをする展開が……(涙
それこそ、ある日突然隕石が落ちて死んだとか、地割れに呑み込まれたとかしか……
なので、ゴメンナサイ。ざまぁは見送りさせてください土下寝
②第6章のシリアス展開について
本作は、プロット製作にあたり、一つのテンプレートを利用しています。
それはBS2(ブレイク・スナイダー・ビート・シート)。
『セイブザキャットの法則』という有名なハリウッド脚本のハウツー本に登場するシナリオのテンプレートです。
ほんとに有名なので、作者様はご存知の方が多いかもしれませんね。
このテンプレート。
シド・フィールドが提唱した「三幕構成」を更に発展させたもので、シナリオを15のビートに分解し、配置したものです。
これが本当に使いやすい!
かつめっちゃ実用的!
最強のシナリオテンプレートと言っても過言じゃないくらい。
フワッとしたシナリオのイメージを15のビートに落とし込むだけで、いつの間にかしっかりしたシナリオが出来上がります。
よく、小説界隈で、自分はプロットを書けないとか、書かないで執筆を始めるなんて人を見受けますが、その度にBS2シートを使えばいいのに、と思っています。
ただ、このテンプレートをいわゆる「なろう小説」に当てはめようとしたとき。
ひとつだけ問題が生じます。
このテンプレート、物語後半に主人公を奈落の底に突き落とす必要があります。つまり主人公の大きな挫折を必要とするのです。
テンプレートを使用する限り、必然的にシリアス展開に突入せざるを得ない。
本作で言うと6章全体がそこに対応しています。
しかし、web小説において主人公の挫折は御法度。
本作においてはそこを承知で執筆しましたが、正直ギリギリだったと思っています。もしかしたら6章で離脱してしまった読者様もいたかもしれません。
やはりweb小説においてはストレスフリーは基本。
確かに私もゆるキャンを見てて、突然しまりんと撫子ちゃんがギスギスの喧嘩始めたらオイオイってなりますしねw
次回作を書くときは今回の学びを踏まえて、シリアス展開をどう調理するか、そこをふまえて執筆をしていきたいと思います!
③次回作について
さて本作のコンテスト結果については、人事尽くして天命を待つしかないのですが、それとは別に次回作の構想もふんわりと考えていたりします。
そこで大きな悩みが一点。
次回作、ハイファンにしようかラブコメにしようか問題。
なんとなくの構想だと、ハイファンはざまぁありの成り上がり物語。なんというか真剣になろう系というジャンルに向き合って一本執筆してみようかなと。展開とか、文体とか、その他諸々。
一方でラブコメは今度は大学を舞台にしたちょっとした群像劇チックなラブコメを描きたいかな〜と思ってます。
一作目のハイファン作品「錬金術師は孤独な少女を見捨てない」と二作目のラブコメである本作。エピソード数の差異もあるので厳密に比較はできませんが、一作目の方がブクマ、星は確保できました。
ただ、二作目で新しい読者層を掴めたのもまた事実。
それにラブコメはハイファンより書いてて筆がのりました。書きやすかったし書いてて楽しかったのです。
どうしよっかな〜。
まあいずれにせよ、今は少しだけ休んで。
自分が本当に書きたいと思うものを次回作として執筆していきたいと思います!
さて長くなってしまいましたね。
引き続き応援いただければ幸いです✨
今後ともよろしくお願いします!