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キミだけのカノジョ:柚葉編

「……ハッピーバレンタイン。ん。チョコ、あげる」

「いつもありがとうって。今日のはいつもあげてるのと違うんだけど、分からない?
 もぉ。本当にキミって鈍感だなぁ」

「去年まではさ、ほら、私たち友達だったじゃん。でも、ほら、あれよあれ。今年の私たちはさ……こ、恋人じゃん」

「つ、つまりさ? ここまで言ったらもう分かるでしょ。そう。本命チョコ。あと、一応、手作りチョコ的なやつ。だから味は保証できないけど、でも……キミのことを想って作ったから、受け取って欲しいな」

「へ⁉ ……えへへ。そっか。キミが喜んでくれるなら作った甲斐があるよ。……頑張ってよかったぁ」

「あ、あともう一つ! 私からプレゼントがあるんだけど……目、閉じて欲しい。うん。……こんな状況で目潰しなんかしないわよ失礼ね!」

「はぁ。もういいから。ほら、早く目閉じて。ちゃんと瞑ってよね! うっすらと見るのもナシ! 恥ずかしいから」

「すぅ。はぁ」

「――ちゅ。……ハッピーバレンタイン。口は、キミのお家に着いてからね」



【あとがき】
藍李さんに引き続き柚葉編も公開です。こちらは自分で書きたかったというのもありますが、ひとあまに一定層いる柚葉党の皆様への感謝の気持ちとして書かせていただきました。
柚葉とバレンタイン過ごしたらこんな感じになります。ツンとデレの波状攻撃がチョコよりも甘く襲い掛かって来ます。ちなみにシチュエーションは放課後。二人きりになった教室です。

Ps:柚葉かわっ!!!


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