ネットの海というのは本当に不可解な場所でこっちは静かな公園でキャッチボールをしようとしているのに急にフルスイングでゴルフボールを打ち込んでくるような人がいる。
小説のコメント欄の話だ。
高校生が薄暗い自販機の前でヒリヒリするような駆け引きをしているシーンに突然90年代のマクロ経済の話や政治批判を持ち込んでくる人がいる。
あるいは、ロシアで女の子に奢ってどうのこうのという全く聞いてもいない武勇伝を語り出す人もいる。
彼らは物語の行間を味わう気など毛頭なくてただ自分の知識や自慢話を披露するための発射台として俺の文章を使っているだけなんだろう。
そういう頓珍漢なコメントを見るたびにいちいち反論したくなる自分がいる。
本当にダサい。
相手にするだけ無駄で放っておくのが一番の大人な対応だと頭では分かっている。
それなのに「いや、そういう意図のシーンじゃないんで」とわざわざ相手の土俵に降りて理詰めで殴り返したくなってしまう。
まぁ、実際に降りて殴ってるけどもw
自分のこの器の小ささと自意識の扱いづらさにうんざりする。
実は昨日、このモヤモヤを純文学っぽい小綺麗な文章に包んで近況報告に書いてみた。
なんだか高尚な比喩を使ってすべてを達観したような顔をして。
でも、だめだった。
オブラートに包みすぎたせいで一番言いたい「空気読めよw」という生々しい苛立ちが全く伝わらないただの気取った文章になってしまった。
だから今日はこうして藤浪ばりの直球で書いている。
わざわざ自分の心の狭さを世間に晒して何をやっているんだとは思う。
こんなことを書いている暇があるなら一行でも本文を進めろよともう一人の自分が冷ややかな目で見ている。
それでもこうやって文字にして直接吐き出さないとどうにも腹の虫がおさまらないのだ。
文脈を無視して気持ちよく自分語りを始める人たちへの苛立ちとそれを笑ってスルーできない自分への苛立ち。
こういう人間の面倒くさいノイズを抱えたまま今日もパソコンの前に座っている。
はい。