私はあまり子供の頃や若い頃に異世界ファンタジーの作品を読んだことがありませんでした。
いや、覚えていないだけでもしかしたら読んだのかもしれませんが、記憶に残っていないということはそれほどおもしろくなかったのでしょう。
でも、なろうの「無職転生~異世界行ったら本気出す~」はおもしろく読めました。
それからは、なろうで異世界ファンタジーを読みまくっていましたね。
他にすぐ思い出せるのは、マンガではひかわきょうこさんの「彼方から」、あしべゆうほさんの「クリスタル・ドラゴン」くらい。
ちなみに「彼方から」は普通のJKが異世界転移します。
「クリスタル・ドラゴン」はケルト神話が元になっている超絶ハイファンタジーです。
どちらもすごくおもしろいのでおすすめです。
異世界の設定ってけっこう細かく決めないとあとで大変になるとわかっていたので、初ハイファンタジー(カクヨムでいう異世界ファンタジー)の「ジジイどもは聖女探しの旅に出ます」を書こうと思い立った時は、設定をすごく練りました。
もちろん、いわゆるナーロッパが基本です。
ミヒャエル・エンデのモモもハリー・ポッターも読んだことないしね。
興味そそられなかったんで。
で、ちょうど1年前だったんですが、フルタイムで働いていて書くことはできなかったので、とにかく頭の中で考えて考えて考えまくってたんですよね。
あの時はがんばってたなぁと、感慨深く思い出します。
その設定を、「魔法の蜂蜜」と「墓守のティアナ」で使いました。
「魔法の蜂蜜」については「魔法の」と付いているのに登場人物は魔法を使わないのですが(笑)、ティアナは使います。
異世界ファンタジー書くのに何が大変って、安易にカタカナ語を使えないところですね。
例えば「プロ」って書きそうになって「専門家」にしたりとか。
気を遣わないといけなかったんです。
ただ、カタカナ語を全て排除することはさすがにできないので、なるべくドイツ語を中心に使うようにしていました。
(夫がナーロッパはドイツ語が基本だって言うからw)
例えば「ビール」はよく他の異世界ファンタジーでは「エール」って書かれているらしいけど、「エール」は英語なので、私の異世界では「ビール」。
まあ、魔法の詠唱文句には英語の「エリア」とか「バインド」とか出ちゃってますけどねぇ。
全部ドイツ語にしてもよかったのですが、それだと馴染みがない言葉も多いから読みづらくなっちゃう。
あと、前にも近況ノートに書いたことですが、太陽が上る方向や東西南北の概念、これにはすごく悩みました。
何せ異世界、この現実世界と同じとは限らないんですよねw
他の作者さんの作品だと、前はよく「太陽が2つ」とか「月が2つ」とかありました。
(今はどうだか知りませんが)
でもそれは異世界転移や異世界転生が下敷きになっている作品であって、「前の世界とはこんなにも違いがある」ということを示している表現なので、私の異世界には当てはまらない。
ストーリーに転移も転生も出てこないから。
なら、やはり自分で考えるしかない。きっついんだ、これがw
考えに考えた末に、結局この現実世界と同じにしました。
そして一人称ではなく三人称にしました。
これは今考えてみると、当時の自分の精一杯のプライドだったと思います。
というように、一応エタらずに完結させることができたのは、あの時必死に設定を練りに練っていたからだと思っています。
処女作のローファンタジー(現代ファンタジー)「東方~」もそうですが、その次に書いた「ジジイ~」も、読み返してみるとおかしなところや変に拙い部分が散見されます。
でもそれが、その時できた精一杯でした。
何度も書き直して、何度も詰まって、どうしようどうしようと悩んで、でも自分で始めたことだからと自分に言い聞かせて書き進めました。
カクヨムより先に投稿を始めたなろうの活動報告(カクヨムでいう近況ノート)では、「書くの楽しい」と何度も言いました。
本当はちょっときっついなーって時もあったのに、それは言いませんでした。
そういうわけで、異世界ファンタジーの設定は大変だったよという主張でした。
「初心者は短編から書くべき」と誰かが近況ノートに書いているのを見て、知るかそんなん!つーか今更言われてもね!と、「東方~」「ジジイ~」を書いたあとに思ったことがあります。
どちらも書いたことがあるから言いますが、できれば長編書いておくといいですよ。
特に一から設定考えた異世界ファンタジー。
いろいろ鍛えられますよー。
そりゃもういろいろね。
ミュートやブロックなんか何もためらわずスムーズに………………
げふん……
まあとにかく、できるうちに書いておくのはいいことだと、私は思います。
設定考えてみたけどダメだった、設定は考えたけど書けなかった、それなら向いていないってことです。
向き不向きがわかるのっていいことじゃないですか。ね。
長くなってしまってすみません。
ではみなさま、ごきげんよう。