本日八月十日を持ちまして、「10年ぶりに再会したクソガキは清純美少女JKに成長していた」は連載開始から一周年を迎えました。
ここまで応援してくださった読者の皆様、ありがとうございます。
ちびちびと地味にミステリばかりを書いていた作者にとって、初めて挑戦するラブコメというジャンルは、楽しくも難しいものでした。
ここからはちょっとしたこぼれ話です。
某メスガキアニメ、「三ツ星〇ラーズ」を観ていた時にふと思いました。
生意気なメスガキが大人に成長したらどうなるんだろうか、と。
その疑問がこの作品の原点です。
その思い付きだけが先行し、ほとんど見切り発車で連載を始めたため、序盤はとても苦労した思い出があります。
名前当てゲームの辺りから作品のだいたいの形が定まりました。
未夜編のテーマはギャップであり、勇に気づかれない未夜と勇に気づいてもらった眞昼の対比で物語が進みます。
未夜編は実は当初予定していた気づき方とは異なる着地になり(涙が伏線という点は同じですが)、書き直しのできない連載の難しさを痛感しました。
朝華編は思い出がテーマです。
ヤンデレはそこに至るまでの過程と説得力が重要であるという考えから、朝華には辛い思いをしてもらいました。
「あなただけのものです」
「裏切ったら〇しますよ」
このようなヤンデレセリフも唐突に言わせるだけでは記号的になってしまい、キャラに深みが出ないので、きっちり病んで依存するまでの過程を描きました。
リアルタイムで追っていただいていた方は精神的にしんどかったのではないかと思います。