「どうも、山王子玲央です」
「モリカドカズラよ。で? 今日はなんでこんなところに呼ばれたわけ?」
「これから活動報告は、出演者に語らせようっていう、作者の思いつきらしいよ」
「はぁ……。また面倒なこと始めたわね。どうせ、長続きしないくせに」
「まあまあ、飽きるまでやらせてあげようよ」
「さて今日のお知らせは、『異世界に行ったら僕の居場所はありますか?』の全編通しての改稿作業についてです」
「少しでもいい作品にしたいっていう、作者の気持ちはわからなくはないわ。でも、第二部も終わろうとしてるこのタイミングで今さら? としか言いようがないわね」
「確かに……。でももっと読みやすくして、もっと多くの人に読んでもらいたいらしいので、意欲を汲んであげてよ」
「さすがにストーリーが変わっちゃうような、馬鹿な改稿は絶対させないわ。今読んでいただいてる読者の方にも、迷惑はかけないように配慮させるから、大目に見てあげてちょうだい」
「第一話から順次改稿作業中ですので、新たに読み始めた方は途中から文体が変わったと感じられるかもしれません。なるべく早く、全編終わらせますので、ご了承ください」
「それでは、山王子玲央とモリカドカズラでお知らせいたしました。ありがとうございました」
「……ねえねえ、これ毎回あたしたちが呼ばれるの? ……」
「……人選はその時の気分らしいよ……」
「……まったく……。つき合わされる身にもなれっていうのよ……」