・セレス 相性は時と場合による
身体能力と魔力自体はこの世界では中の下~中の中といった所。それを技術と道具で補う事で、上位の存在と張り合っている。なのでセレスの性能を語るには『道具ありき』で語るか、それとも『道具は無し』で語るかで大分状況が変わって来る。
道具無しだとその辺の努力したつもりの連中には負けないが、一点を極めた者達に勝つのは難しい。そういった存在を打倒できる道具も作るのがセレスの母であり、それを受け継いだのがセレスである。
なのでセレスは相手を知り対策が出来るかどうかが重要で、相性を簡単に語る事が出来ない。
・リュナド 大体の相手とタメをはれる。ただし上下が激しい。
素の身体能力はこの世界では中の下程度。ただし街の精霊信仰により神性を持ち呪いに抵抗が有る。更にセレスによる投薬と強化道具により魔獣クラスの身体能力を使え、精霊が力を貸す事で更にその力は跳ね上がる。そこから身体能力の低さを理解した今までの努力による技術が合わさり、強い力を持った高い技量を持つ存在が出来上がる。
問題は精霊達の力はその時のテンションで上下するのと、気分が乗らないと力を貸さない事。後リュナドの気合いの高さも必要。
近接戦闘しかできないので、遠距離相手は相性悪し。
・アスバ ほぼ最強クラス。メイラ相手は若干相性悪し。
身体能力こそ普通の少女だが、魔力量は竜を凌駕する。そこに高い魔法技術が合わさる事で大半の存在は敵にならない。
とはいえ呪いへの耐性が余り無いので、呪いの塊の類とは少々相性が悪い。
・メイラ 大体の相手に有利。ただし本気ならという前提在で、かつ呪いが利かない相手には不利。
彼女の力の本領は『触るだけで死滅する程の強い呪い』の発現で、大体の存在が彼女には勝てない。
ただし彼女は基本的に心優しい性格をしており、その呪いを相手に向ける事を忌避している。なので漏れ出た呪いで相手をむしばむ事があっても、本気で死滅させる事を願わない限り呪いに無意識なブレーキがかかっている。
よって通常時の彼女は竜やアスバに勝つ事は出来ず、けれどその力は殆どの生物を凌駕する。
・フルヴァド&テオ 街の傍限定でリュナド並みになれ、リュナドと違って遠距離もいける。
本人の性能は下の上程度。それでも努力によってそこそこの能力を持っている。
彼女が精霊殺しの力を完全開放できる条件として、街の守護者として力を振る事が出来る。その代わり街から離れれば離れるほどに、街を守るという名目でなければない程に、その力は弱まっていく上に強い反動が身を襲う。けれどたとえ反動が身を襲うとしても、剣を振るわねばならない時は振るう女性。
信念の強さという一点においては、作中随一かもしれない。自分の弱さを自覚しるが故か。
・山精霊 大体勝てないが、負けない事が出来る。
集合体が負けたとしても、集まってなかった一体が生き残っていれば消滅しない。今ではいろんな所に散らばっているので、山精霊を消滅させるのはもう誰にもできない。ある意味最強の精霊となっている。
強さ的には流石に精霊なので強いが、どうにも他の精霊や神性に比べると弱い。ただその真価は、進化や変化を受け入れやすい精霊、という特殊な特性を持つ事で、結果としてリュナドと共に高みに至る事になった。でも単一だと相変わらず精霊としては弱い。
・家精霊 最強クラス
本気で戦えば竜やアスバを下せるレベルで、黒塊の呪いも通用しない。ただし領域の外に出られない。山精霊は絶対家精霊に勝てないのが解っているのに、それでも逆らうので頭を抱えている。ある意味山精霊の方が強い。
・黒塊 呪いを防げる相手にはただのボール
呪いの塊として危険ではあるが、最盛期よりもかなり力は落ちている。儀式を介するか、メイラとの同化をした場合は別。ただ単体だと山精霊単体にも勝てない程度の存在。山精霊の遊び道具。
・竜 ほぼ最強クラス。
身体能力は言うに及ばず、魔力も膨大な量を有している。アスバの魔法を見ただけで真似するような観察力と技量の持ち主。ただしメイラの強い呪いに関しては、下手に触れば竜としても簡単に抵抗は出来ない。
とはいえ全く抵抗できない訳ではないので、どちらが強いというのは難しい相性。
・ミリザ&竜神 全力ならばリュナドクラス。ただし時間制限在りなので主要人物相手には不利
神性付与による人の身を神化、もしくは触媒による神の降臨なので、基本的に時間制限がある。長期戦闘が出来る相手には不利。なのでこの作品の主要人物には大体が不利。
・イーリエ(リガス・カルア) 才能はアスバクラス。現状はまだ未熟なので主要人物には勝てない
鍛えたのちに至る能力はアスバに届くが、いかんせん本人の努力の方向性が間違っていたので今は弱い。とはいっても一般人からすれば化け物クラスだが、やっぱり回りが強すぎるので余りその自覚は無い。
・グインズ 才能は化け物。ただしまだ未熟なので主要人物には勝てない。
実はアスバクラスになりえる才能持ちの化け物。ただ勝手に自分の限界を決めていたので、今はまだそこまででもない。姉の凄さを知っているために、姉に届くのは無理だと無意識のブレーキがかかっていた。
番外
・パック 力量的に相性という問題ではない。
・先輩 人間としては身体性能が上の上レベルなのだが、その域を越えないし本人に超える気が無い。
・プリス そもそも勝てない相手とは正面から戦わない。卑怯上等。勝てる勝負しかしたくない。
簡単に相性と言えない連中ばっかりだから、相性とはちょっと違う感じになってしまった・・・。