芳野まもる

プロット(＝物語)を作る前の段階として、小説があらわす思想を整理するための文書を筆者は「プロトコル」と呼ぶ。プロトコルはA(分析)とB(統合)からなり、プロトコルAは文献の研究な…

プロット(＝物語)を作る前の段階として、小説があらわす思想を整理するための文書を筆者は「プロトコル」と呼ぶ。プロトコルはA(分析)とB(統合)からなり、プロトコルAは文献の研究な…

作者の明晰夢体験をもとに書かれた(ほとんどエッセイに近い)。主人公が見た夢の報告と議論からなる。目くるめく論争に明け暮れるうち、主人公は奇妙な運命に巻き込まれていく。

Aが辺境でのバカンスを楽しんでいると、Aのしもべたちが、山羊をともなった奇妙な客人を連れてやってきた。Aの妹はその山羊を食べようとするが……。（『アザゼルの孫たち』の続編）

若くして病に倒れた男、マタヨシ。死後、悪霊となって迷い込んだ異教の辺獄で、死神プルートーに出会う。その後、仏教世界の冥府に下ったマタヨシは、賽の河原、六道の辻、餓鬼の砂漠、地獄の…

Ａが荒野の丘で魔女である女と対峙したときからさかのぼること三年前。Ａは、まだ比較的まともで、高校生だった。Ａが徐々におかしくなるのは、彼の家族に問題があったのだと、多くの人が考え…