カップ麺の前で小指を三つほど、ふんふんと折るぐらい長くなります。ごめんなさいね。
あっ、最初に言っておきますがね、自分の曲みたいに、読み終わるまで八分もかかるような長話じゃありませんから、ご安心してください、そこまで皆さんの貴重な創作時間を奪うつもりはありません。
ふぅ……。
みなさん、こんにちは。今夜もまた、凍える寒さにちょうだいませませとお布団が恋しくなる頃、『冬の蝉🪰』は路地裏の小さな軒灯りの下で、かすかに羽を震わせているのでございますね🌙。
そしてね、カクヨムという防人の守る戦場に、そっと四つの旗を掲げてきた孤高の男がおります。その小太郎が記した物語📚を、私の声で預からせていただきます。
ひとつめ🔖
【路地裏の一夜書房 ~あなたの夢を買います~】
古本屋の奥、埃っぽい棚の隙間から、一冊の本と二枚の宝くじが、ひどく疲れた男の前にころがり落ちてきた。その夜だけはね、夢というものが、本当に金で買えるのかもしれないと思った。……家族ってものは、壊れるときは一瞬で、でも修復には時間もかかるものだねぇ。
ふたつめ🔖
【懺悔の旅路 子を守りし、母の愛はカムイの森に還る】
アイヌの深い森の奥、母グマは最期の力で愛する娘にひと言だけ残した。その言葉は破魔矢となって、誰の胸を貫いたのか。今でも雪解けの風が通るたびに、「ごめんね」と「ありがとう」が同じ響きで聞こえてくる。……涙は、森の土に還って、また新しい芽を出すんだね。
……おっと、物語の話でした。ついつい、昨日食べた長崎のちゃんぽんの海老がいかにプリプリだったかという話を延々としそうになりました。危ない危ない。脱線は私の専売特許ですからね(笑)。
みっつめ🔖
【砂上の神託】物議を醸す生成AIの神が文学を裁く黙示録
ひとが作った神が、最後に人の文学を裁く。砂上に書かれた言葉は、波にさらわれて消えていく。それでもなお、沈黙の海の底から光が漏れてくる。……これからの物語は、誰が書くのか。神か、人か、それとも、両方が泣きながら見つめ合った先か。
そして最後🔖
『さよならの先』は春霞のランドセルのなかに
春の朝、薄桃色の霞の中を、ランドセルがひとつ、ぽつんと歩いてゆく。その中にはね、もう会えない誰かの記憶が小さなお守りになっていた。……さよならの先には、また新しい「はじめまして」が待っているのかもしれないねぇ。
……はぁ。
四つの物語。いずれもまだ、生まれたての赤ん坊のように泣き声もまちまちで。でもね、その泣き声が誰かの心に届くことを願って、今日もまた、私はここに灯りをともしている🕯️。
あなたは、どの物語に、ちょっとだけ耳を傾けてみようと思う?……ふふ。今日も、長い冬のひとときでございます。皆さんと『秋桜🌸』が咲く『無縁坂⛩️』を歩くことがないよう祈っています。
ええ、もうこんな時間でございますか……。名残惜しいものでございますね、こんなひとときは。まるで長い旅の終着駅で、ふとホームに立ち止まり、去りゆく夜汽車の赤い尾灯を追う如く、胸の奥に一枚の写真がそっと差し込まれるようで、そんな気持ちでいっぱいになります。
……では、さようなら。そして、またね。🌙🎐🎶
