皆さま、ごきげんよう。
宮条優樹でございます。
KAC2023参加作品でした、『白夜のサンタクロース』のあとがきです。
https://kakuyomu.jp/works/16817330654219264358KAC2023の4回目のお題は「深夜の散歩で起きた出来事」でした。
あまのじゃくな宮条は、「深夜の散歩」と聞いて、真っ暗な夜の話にするのはやだなーと、
暗くない夜、白夜の話にしようと思いつきました。
白夜といえば北欧、北欧といえばサンタクロース!
というわけで、
真冬の夜におなじみのサンタクロースを、白夜に登場させようと思いつくまではすんなりいったのでしたが。
最初は、
「白夜にサンタクロースと出会った少年の、夢のような物語」
という、メルヘンなお話になる予定でした。
けれど、
北欧とか白夜といっても、『ミッドサマー』やムーミンのイメージしかないな、
情景描写のためにも、一応、実際の北欧について調べないとな、
と、旅行情報誌を主に読んでみたところ、
サンタクロースの村のあるフィンランド、
フィンランドの街が第二次世界大戦中に破壊された出来事を知り、
結果、それがそのまま作品に投影されることになったのでした。
サンタクロースと少年のメルヘンなお話から、
一人の名もなき兵士の物語という、
直角方向転換になりましたが、自分としては気に入っています。
ラストシーンは、破壊され、再建されたロヴァニエミ教会にあるという、兵士のモニュメントをイメージしました。
実際のモニュメントがどういう形のものになっているのかが調べられなかったので、
ご存知の方いらっしゃいましたら、教えていただけるとうれしいです。
それでは、また。