おかげさまで「無色の魔術書」を書き上げました。ひとえに、拙作を読んで下さる方が居られたからこそ成しえました。本当にありがとうございました。
小説を書き始めるきっかけですとか動機付けなどは作家諸氏ごとに本当に様々でしょう。自身の場合あたまの中にあったのは、オカルトネタを少しでも書いてみたいという好奇心だった気がします。
まぁ、“好奇心は猫をも殺す”という諺もあるようです。文献等に留まらずネット上の様々な情報を漁ったあげく、漁れば漁るほど魔術などの象徴体系の複雑さに悶死しそうになったのは、今では笑い話ですけれど。
書き始めてようやく気づけたこともありました。東洋の五行説などでは“流転する”ということがすべての前提としてあるわけです。そして、西洋魔術に触れた主人公がこれに臨むときにどう接していくのかというあたりの話が、比較的早期に引っ掛かった記憶があります。
書き上げたうえで、無論反省点も幾つもあるのですが、つぎに筆を取るときの課題とさせて頂こうかと愚考しております。
感謝の念は尽きませんが、読者の皆様の幸いを願って、結びとさせていただきます。
ありがとうございました!