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小説、八時更新です。


プリンというのは不思議なモノです。

プリンはプとリンの部分に分かれているというのに、実物を見ると圧倒的な格差。

カラメルが少ない。それに尽きる。残念。

プは劣勢を覆せず、リンの前に無様に倒れ伏してしまいます。

プを意にも介さず、逞しく育っていくリン。

プは存在意義のない、職なき子となってしまいました。

路頭に迷い、来る日も来る日も屑籠を漁り、通りがかりに石をぶつけられる日々を送るプ。

物理的にも精神的にも痩せ細り、藁にも縋る思いで教会に重い足取りを向けます。

ステンドグラスを背景に長椅子に横たわり、今にも息を引き取りそうなプ。

そしてプは、そこで。

あの日失ったリンと出会うのです。

リンの格好はお世辞にも見目麗しいとはいえないような、見窄らしい、今の自分と同じような泥塗れの襤褸布を纏っていました。

二人は痩せ細った肉体を引き摺り、熱の無い熱い抱擁を交わします。

リンは喜びました。

やはり、リンにはプが必要なのだ、と。

リンは支え合うことの大切さを学びました。

プは喜びました。

やっと此処まで墜ちてきたか、と。

プとリンは、お互いに微笑み、それからもとのプリンに戻りました。

二人は、格差など二度と気にしないでしょう。

何故なら、格差など存在しないのですから。



以上、近況報告でした。

今夜、「抗え!ティーチャー」更新です。

よろしくお願い致します。

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