7月の作品メモ。 興味のある人はいないと思うが、あとから自分で「あん時そんなこと考えてたのかー」と思い返すのは割と楽しいものだ。
【転生の聖女はモブで陰キャの死にたがりでした】一章
4ヶ月ほどのカク生活の空白期間後、活動再開の一発目となるもの。
結果的に思ったほど長くはならなかったが、カクのを休む事に決めたときは本当にまた始めるイメージが湧かなくて、もうこれっきりになるかもしれないとも思った。
なんでまたカク気分が戻ってきたのかは実は自分でもはっきりとはわかっていない。
で、再開するならば途中になっている作品の続きから始めるのが誠実だとも思ったのだが、どうせなら心機一転というやつで、これまでやってなかったタイプの作品をと始めてみたもの。
テンプレ的な素材を用いつつ、自分なりにどう料理出来るのかという挑戦でもあったりする。
今作は一人称視点で、二人の視点が交互に繰り返されるスタイルだが、自分は本来は特に演出的な意味等が無ければ視点チェンジには懐疑的なスタンスだった。
まあでも、そういうのも含めてこれまでやってこなかった事をあえてやってみるという思いもある。
【いわく憑き】
夏はやっぱりコワイモノが欲しくなる。もうかき氷とかスイカとおんなじ。
そんなところから書いてみたもの。
強烈な怖さはないけど、なんかモヤモヤとしたものが残るような話にしたかった。
そもそもハッキリした怪異はないし、語られている内容もどこまでが真実なのかはっきりしない。
ただ、もし自分(語り部が語りかけてる相手)が同じ状況になったとしたら、無視出来るだろうか。
そういうジレンマの部分に怖さを織り込んでみようと思った話。
【鬼道本式(きどうほんしき) 〜僕と先輩のガチ鬼ごっこは即死グロありの鬼退治〜】#1〜
第1回「G’sこえけん」音声化短編コンテスト用に急遽思い立って書いたもの。
主人公に語りかける女の子というテーマなので、最初は上記の「いわく憑き」のように地の文なしで全編先輩が語りかけるスタイルで進めようかと思ったのだが、そうしたとき途中で別行動を取るシーンがとても書きづらい事に気がついた。
この作品では視点チェンジはしたくなかったのでどうするかなぁっと悩んだ末、地の文を語り部の一人称にして、そこに先輩が話しかけてくるスタイルに改めた。ただし、語り部のセリフは敢えて書かずに会話している体にしている。
結果的にはこの方がテンポが良くなったのと、数千文字ぐらいならまだしも一万オーバーでずっと語りかけるスタイルではクドすぎるような気がしたのでこれでよかったかと思う。
鬼道本式は設定はすぐ出来たのだが、「ガチの鬼ごっこ」を表すのに、語呂、語感がよく更に江戸末期ぐらいにはその名前があった、という設定に合う名前がなかなか決まらなかった。