(1話)グランゼドーラ城下町での出来事

ルナとフェアリーは城下町にフェアリーの気分を少しでも安定させる為に来ている。
そこで、ある2人を見つける。メイドと可愛いらしい花の妖精を。

「フェアリー!素材屋行こう?」
「ルナは相変わらず…元気だね…」
「そう…?」

フェアリーの様子が今まで以上に違う事に気付いたルナ。

「ねぇ、フェアリー、今日はいつもより様子が変じゃない?」
「気のせいじゃないかな…?それは…」

何故かフェアリーは目を逸らし出す。

「…」
ルナは考えた。これ以上聞くのはフェアリーに負担がかかるからやめておこう。と決めてまた、素材屋に向かって歩き出す。

「フェアリーさんじゃないですか?」

ルナとフェアリーが歩いてると後ろから可愛いらしい大人の声に声をかけられる

「あ、ローズさん…こんにちは」
「えぇ、こんにちは」
「フェアリーさんの隣に居る方は…ルナさんですかね?」
「えぇ…ルナです(このメイドさん…どうして知ってるのか…私の名前を…)」
「ローズさん、この方々は?」

そう言ってメイドの後ろからひょこっと現れる花の妖精。

「あぁ…この方々はカフェや酒場で知り合ったご友人ですよ」
「あら、そうなのですか…。初めまして、パチェと言います。以後お見知りおきを」
「私は、ローズです」

その小さい妖精さんとメイドさんは何処かのお嬢様やメイドであろうかと思う程綺麗なお辞儀をしてみせてくれた。

「ルナさんとフェアリーさんはどうしてこちらに?」
「素材屋で可愛いらしい物を買おうかなと」
「私…は…ルナについて行っただけです」
「あら、そうなのですね」
「そういう貴女方は?」
「私達と言っても私はここ城で働いてるメイドで、パチェ様の付き添いです」
「なるほど…」
「ローズさん…そうなのですね」
「えぇ、少しは気分転換にと思いまして」
「おっと、私達はこれから会いに行かなくて行けないのでこれで失礼しますね」
「ローズさん達、お気をつけて」
「また、ローズさん話しましょう?」
「ええ、もちろんですよ」

そう言ってルナとフェアリーは2人を見送った。

「フェアリー、いつの間に知り合ったの?」
「と言っても最近だよ…」
「そう…」
「…」
「…」

そのまま2人は歩いていく。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する