少子高齢化や人手不足を理由に、高齢者の雇用を継続しようという動きの中で、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアなどでは、国家公務員の定年制が廃止された。一方で定年制の廃止は、人件費の増大を招き、若い世代の賃金水準の低下や雇用環境の悪化など新たな問題を齎すといった意見もある。
定年制を廃止するメリットとしては以下の3つである。
① 優秀な人材の継続雇用が可能になる。
② 技術やノウハウの継承が可能になる。
③ 労働者のモチベーションが向上する。(定年が近づくにつれて低下すると言われているため)
逆に、定年制を廃止するデメリットとしては、
① 世代交代、新陳代謝が進まない(歪な社員構成)
② 人件費の増加(一般的に勤続年数や年齢が高い労働者ほど高額の賃金を受領しているため)
③ 通勤、移動の際の事故等の怪我、病気のリスクの増大
ちなみに先輩に聞いたところ、教員の世界は70歳まで自動的に契約更新ができる。再任用と言うやつ。結局人手不足だし、外国人労働者に任せられないし、できれば経験者にお願いしたいしと言うことで、この制度になっている。もちろん体力のことを考慮して、担任を任せない、家庭科だけ、とか、そのようにして科目と時間を決めてお願いするので賃金もそれに合わせて、程よくいきわたるような感じに体裁は整えている印象がある。
結局労働人口が増えないのだから定年制を無くすか、外国から労働者を輸入するかと言う手段で補填し、賃金が増えないように、仕事の切り売りかなんかで調整していくしかないんだろうなと思う。