初めまして。山本陽之介と申します。
作品の方ですが、拙い部分もございますでしょうが、日々成長していく所存でございますので何卒応援の程宜しくお願い申し上げます。
序盤は世界観を説明するための話になってしまいました。もっと話の中に上手く織り交ぜられたら良かったのになと、自身の力不足を痛感しております。
だがしかし、物語を執筆してみて感じたことは、素直に楽しいということです。私の頭の中のキャラクター達が、想像を超えて動き出す様が何よりも嬉しい、もっと良くしてあげたいと思えるのです。
小学三年生の頃、先生に原稿用紙5枚以上で物語を書きなさいと言われ、頑張って書いた結果、原稿用紙13枚分の――小学三年生にしては――結構な大作が出来たのです。当時は絵が得意――現在もそれなりに得意――だったので原稿用紙の外枠のスペースに登場人物のイラストを添えて提出しました。
自信を持って送り出した作品でしたが、読み終えた先生から返ってきたのは「意味が分からない」という辛辣な言葉でした。
自信(自身)の大作があっさり否定され、あまりの衝撃に私は、その後に続いていたであろう先生の言葉が耳に入りませんでした。
おそらくですが、きっと先生はアドバイスをしてくれていたんだと思うんですよね。先生、申し訳ない。ですが、当時のことはよく覚えております。おかげで、作文恐怖症に陥りましたからね。
大人になり、自分の部屋を整理していた時に、その時の物語の原稿用紙が出てきました。いや、寧ろ出てきてしまったと言って良いでしょう。発見した瞬間は、「うっ」と当時を思い出してしまい、そのまま捨ててしまおうかと考えたのですが、何故かちょっと読んでみようと思い直したのです。今でも謎ですが。
実際に読んでみた感想ですが、結果は「意味が分からない」でした。
音を表現しているのであろう「ドカーン」とか「ガーン!」とかばかりで、どのような状況でそうなっているのかを表現出来ていなかったんですよね。
ああ。あの時言った先生の言葉は、間違いじゃなかったんだと改めて思ったのです。その事がきっかけで、あれ程避けていた活字に目を向けられるようになり、三度の飯より読書好きになってしまいました。
読書を楽しむようになって、しばらく経った現在。私はあの頃――小学三年生の頃――の自分になんとかリベンジ出来ないかと考えました。
それこそが、今回の作品を手掛けるに至った経緯という訳です。
やや堅苦しい挨拶となりましたが、私の処女作である「箱庭と猫」を是非楽しんでいただければ幸いです。