実は小生、ファンタジーのほうが受けるからとファンタジーを描きまして、なろうで連載していたのです。そちらをこちらに移転することを決めたのは、カクヨムのほうが使いやすいし、何より未来性を感じ取ったからでありまする。
で、昔から描こうと思っていた秋田蘭画の話を描こうと思ったんです。長い歴史の中で本当に一瞬だけ現れた派閥なんですが、歴史背景も織り交ぜるとすごく深い絵画なんです。
そしてその、歴史上たった三人しか居ない秋田蘭画の絵師の中で、ひときわ綺羅星のごとく輝くのが小田野直武。
ご存知日本のレオナルドこと平賀源内。
解体新書の杉田玄白、前野良沢、中川順庵。
日本で始めて本格的なエッジング(銅版画)を成功させ、遠近法による立体視を実現した司馬紅漢。
まさに田沼時代の英傑たちがことごとく彼とかかわっているのです。(まあこの時代はそういう人が特に多い時代だったので、必然的に歴史の表舞台にたつ人は多くの有名人と見識を持っているんですが)
ともかく。
歴史と美術、ふたつの視点から楽しく読める小説を描きたいと思いたち、キーボードをたたく所存です。
現代美術の知識を持った人間を語り手にしたかったので、主人公はコンプレックスを抱える美大志望の高校生。ヒロインは都合のいい美少女です。今後魅力的なキャラクターにしていけたらいいなあ、と思っています。釣り目設定は作者の趣味です。
秋田蘭画だけでなく、デッサンなどの技術やデザインや現代美術の考え方、抽象画の見方から印象派に至るまで、さまざまな話題を詰め込んだ擬似時代小説にしていこうと思います。
できれば応援してくれるとうれしいな、なんて。