敬愛する山本弘氏の名著、「ニセ科学を10倍楽しむ本」(ちくま文庫 2015年)に、ノストラダムスの大予言の話があって、287ページあたりの記述でため息が出る。五島さんという一人による仕業であることがここに詳しい。
この五島さんで、日本は踊らされていたのか。
ちびまる子ちゃんの一つのエピソードにもなった。
こういう「五島さん」式は、むしろ人間社会らしいことと容易に見受けられるわけで、私は観察を続けるだけだが、この式は今でもゾンビの大群でキリがない。私も飲み込まれて痛覚を失う方が楽かもね、と時折思ったりもする。
そして、社会の側に、この式をいただきたくてしかたがない、という受け皿の用意が(どんな時でも、というべきか、社会の混乱の時を得る度に際立って、とでもいったらいいのか)、予めなされていることも見逃せない。
百家争鳴から正しさに収斂させることはむしろたやすいはずなのだが、これを待ちきれない皆々様がいるのかもしれない。同罪、とまでは思わないが、どこか社会の側にも五島さんのようなはしたない男を待ち侘びているような気配がある。これはこれで興味深いのだが、早く早く、と急かすのははしたない。下品だと思う。
上の本にはバーナム効果の説明があってなかなか良い。知っておいて損はない。でも、これ知ってるかこんなことも知らないのか、などという「問い詰め=マウント」式も、かんべん願いたい。