宵

◆本日発売『美しい中国の伝統色と紋様』手元に届きました。
今日はこちらをレビューしてみようと思います。

【基本情報】
著者：紅糖美学
監修：鷲野正明
出版社：ホビージャパン
発売日：2024/4/2
定価：3,630円

◆大型本／全240ページ／フルカラー

【ざくっと内容】
◆目次：全5章構成
第1章　色の技（中国の伝統的な色の組み合わせ。中国における色ごとのイメージ）
第2章　衣の美（歴代の衣服の造型、化粧、装飾品と色）
第3章　器の美（陶磁器における色や紋様を紹介）
第4章　宮の美（古代建築の構造における色と紋様について）
第5章　画の美（敦煌壁画から、伝統紋様の中での配色）

という構成で、タイトル通り、
「中国伝統の配色と紋様」がわかる本です。


【どんな人にオススメか？】
まずはもう、間違いなく、中華風の絵やイラスト、デザインをされる方。

ただし、字書きさん達にも役に立つところはあると思います。

と、いうことで、ここはカクヨムなので、主に字を書く方に、どんな風に役に立ちそうかという点をメインに書いていきます。


【オススメポイント】
（1）豊富なカラー資料
なにはともあれ、まずは、これです。

ボリュームのある色と紋様の資料が全ページ、カラーで見られます。
正直、これを見ているだけで楽しい。

どういう配色をすると中華な雰囲気を出せるのか、
そもそも中華の伝統カラーというのがどう言うものなのか、イメージが持てます。
　
色の名前も紹介されていて、これを使って書くと、
中華な雰囲気、ぐぐっと増すのではないでしょうか？

当然ながら、日本の伝統色とも違うお名前です。
（日本の伝統色のお色も素敵なお名前がついているものが沢山ありますが）

紹介されているのは、黄色系のお色が多いかな？
赤や藍、緑も本当に美しいです。

付言しますと、全色CMYK値が付いているので、デジタルで色を作る時に便利。


（2）色にまつわる言説の紹介がなされている
これ、面白いです。着こなしとか、色のバランスの取り方とかが紹介されています。

あと、使えるなって思ったのは、色の持っているイメージの紹介。
　
文化によって、色から受けるイメージって異なるわけですが、
こう言うの知った上で、キャラの雰囲気と、
色の持つイメージを合わせるのとか、
キャラ造型する時に良さそうだなぁと思います。

（3）時代ごとの装いの簡潔な説明がある
多分、ここが一番字書きさんは役に立つかと思います。

各時代の女性の日常の装いについて、形状と色、髪型や化粧、服飾、履き物の情報が、時期毎に一ページに要領よくまとまっています。

ざっくりと特徴を捉えるのに便利。
　
服飾の面で言うと、ものによっては、
爛熟期を迎えるのが唐と言うものもありますが、

やはり唐代が一番詳しいですね。
男装も流行りました。
それについても載ってます。

宋代も沢山。宋代は男性の説明もあります。
宋代というと、褙子のイメージ。すっきりしてて好き。
あとは、宋代というと、纏足ですね。その説明もさらっと。
　

【？？なところ】
全体に左開きの横書きなのですが、
なぜか、目次だけ縦書きなので、
そこだけちょっと「？？？」となるかもしれません。


【全体観】
最初に書いたとおり、読むだけでも楽しい一冊です。主に、目が。

色と紋様をメインに、
それの用いられ方を大つかみできる一冊です。

確かに、
説明をメインに考えると、少し物足りないところもあるのは事実です。
が、カラーで、豊富な資料を載せつつも、
一冊で五つの分野に亘って紹介しているという点は評価できると思います。

――――――――――――――――――

お休みが今日で終わってしまいます。
明日からお仕事再開です……。
最終日は、
友人の働くカフェで友人とランチをたのしみ、
映画を見（「変な家」）て、3回ほど「ひぃっ」って小さい悲鳴を上げつつ、
カラオケに行って歌いまくってくるというコースを堪能しました。

ここまで遊んだの、……いつぶりかしら……？

人間、遊びは大事です。
同じことばかりもいけませんね。

次回の更新は、多分土曜日曜あたりかと思います。

休み中、創作充もしました。
読んでくださった方方、ありがとうございます＾＾
　
さて。働きますよう。