【ミストフィアについて】
今作の舞台。剣と魔法の世界で、多数の国家がある。それぞれの国は昔は戦争をしていたものの、今となっては協力している国家も多い。
転生者という前例はなく、異世界人という前例もない(誰も異世界から来ていない)。召喚の手立てもない。
勇者や聖女といった名称は存在するが、異世界人ではなく、現地人が拝命している。冒険者やギルドといった施設は存在する。 またエルフや獣人といった種族も存在する。
貴族制を敷いている国が多数。王権や皇族も存在する。基本的には位が高いほど能力が高くなりやすい(例外は多数)魔物も存在するために、各国は軍を持っている。
【魔法について】
火・水・風・土・光・闇の6つからなる。それ以外にも無属性という分類が存在。細かい分類は以下の通り。雷魔法は風と火のハイブリッド。回復魔法や聖魔法(防御など)は光魔法の亜種。身体強化系の魔法は無属性の一種。
全ての魔法はこの7つのどれかに当てはまる。これは魔王であっても例外ではない。この7つに収まらないのはテスタのみ。この状態の彼が使う魔法は、名前は同じなものの、構成や属性などが全く異なる異次元の魔法となる。
この魔法は7つの魔法に対して絶対的に有利で、相性というものの枠外に存在する。解析も不可で、クロムでさえ見ることができない。テスタが異次元の魔法を使うことは、侵略行為を行おうとしたコンウェル王国、キルシュ王国の二国により確認されている。
強さの順は火←水←風←地←火と一周回る。一方で光←闇で闇が絶対的に有利となる。 ただし闇の魔力は才能が伸びにくく、ステータスでも伸びにくい。
【テスタロッサについて】
自身の魔法力を媒介にして、武器そのものを強化する手法。強化魔法ではなく、術者を強化させるデバイスという意味合いが強い。
人の想いに反応すると言われており、その人にあった調整が必要になる。非常に強力な強化手段でありながら、本人以外には使用できないというセキュリティ的な面も持つ。
そのため多国で扱われており、それは魔王でさえ例外ではない。ただし魔法具を弄るのには高度な知識が必要であり、それゆえに技術者は重宝される。 効果は魔法具により異なるため、一概には言えない。
覚醒していないテスタロッサは玉の状態で存在する。その状態ならば誰にでも覚醒させられる。なお、一度覚醒したテスタロッサは別人が所持すると待機状態に戻り、発動しない。未覚醒状態のテスタロッサは金銭で売買できる。
覚醒した後は武器としての形態と待機状態の2つの形態が存在する。起動する際に、テスタロッサを起こす旨の宣言が必要になる(起きろ、起きて、起床せよ、など)。高等者であれば宣言は省略できる。
逆に使い終えた後は眠らせる旨の宣言が必要(寝ろ、寝て、沈まれ、など)宣言に関しては意味合いが入っていれば問題はない。これも高等者であれば宣言は省略できる。
テスタロッサそのものは強力だが、あくまでも補助の役割が強く、本人の強さがメインとなる。
テスタロッサごとに強さの区別がされている。分類は以下の通り
・普遍級(コモン)
ここまでは一般的な形として武器形態になる。剣や槍などの形。誰が覚醒させても形が変わることはない。
・優等級(アド)
テスタロッサによって武器の形態が変わり始める。
・最高級(エクセラ)
それぞれのテスタロッサが固有の能力を持つ。それぞれの力を最大限引き出すときに、専用の宣言が必要になる場合がある。
・災害級(カタストロフ)
エクセラまでのテスタロッサはテスタロッサ自身か使用者に対して影響を及ぼすが、その影響範囲が外界に生じ始めるとカタストロフ級になる。
【名前について】
基本は名前・家名の順で2つから成る。王族クラスは名前・家名・国名(地名)などの3つが可能。もちろん2つでも構わない。王族クラス以外が3つの名をつけることはない。
ただし、迷宮や高難易度集落の攻略者は名前の後ろに地名を入れることが許される。その場合は名前・家名・攻略先名となり、名前を名乗るだけでその実力が分かるようになる。
3つの名前を持つものはトリリアントと呼ばれ、世界中でも重宝されている。一方で名前のみの1つもかなり珍しく、好んで名乗るのは魔王くらいしかいない。(親のない貧民の子供などは別)
【魔王について】
ミストフィア世界に存在する超越者達。全部で7人確認されている。(実際は8人)。ロスヴェイル国を統治している魔王が1人(実際には2人)、それらと相いれずに2人で単体行動する魔王が2人。
コンウェル国の南に住んでいる魔王が1人。存在しているかどうか怪しい魔王が1人、将来的に討伐される魔王が1人いる。
アイン以外の魔王が二つ名を持ち、そちらの名が世界中に広まっている。
魔王の一覧は以下の通り
・魔王アイン:ロスヴェイル国にて封印中
・セレーナ:【原始】ロスヴェイル国の女王。アインと名乗っている
・レア:【緋色】ロスヴェイル国所属。正体不明
・ヒビキ:【天】無所属
・クロム:【深淵】無所属
・ファントム:【幻影】正体不明
・テスタ:【世界】コンウェル国南に在住中
・リフィル:【傾国】ユグドラシル国所属。ゲームでは討伐され故人
いずれも現地人であるが、強大なステータスを持つ。【原始】に関しては1000年以上、【天】や【深淵】も700年以上前から存在が確認されている。
魔王には2パターンあり、最初から魔王として生まれたものと経歴により魔王となったものがいる。魔王を魔王たらしめる証のようなものはない。
ただし、魔王を名乗った上記7人以外はすべて【天】と【深淵】により殺害されている。そのため魔王の数が増えることはない。
【転生者について】
ゲームの登場人物に対して、生まれたときから憑依という形で転生する。元の人格は育たない。転生対象者や時期は選べず、チート能力も持たない。
ただしほとんどの転生対象キャラはそもそもステータスが高めに設定されている。転生者は女性だけで、全員がライバルキャラのポジションとなる。
ルールとして、前世に関わることを意思表示できない。日本でのことや知識、言葉などを表現すると激しい頭痛が発生し、強制的に中断させられる。
意思表示は言葉のみならず、紙に書く、ジェスチャー、テレパシーなどすべてが阻害される。意思表示がダメなので、考えること自体は問題がない。この現象は全転生者に適用される。
ただし、頭痛という現象が同じなので、相手が転生者であると気づく転生者は居る。
転生する際には神に会うといったことはない。また事故に巻き込まれて転生するといったこともない。
特に課された使命というものもない。ただし、放っておくとバッドエンドで世界が滅ぶことはウリアとムース以外の全員がゲームで知っている。