• 歴史・時代・伝奇

特級呪物を扱う、とても楽しいお仕事です!

カクヨムをお楽しみの皆さま、学校や日々のお仕事、本当にお疲れ様です。
その忙しい合間を縫って、執筆に読書といろいろ励んでおられると思うのですが、特に書き手の方、ネタ集めはどうされていますか?
売れ筋を学ぶのもひとつの手ですし、自分が体験したことを小説にするのもリアリティが増していいですよね。

かく言うわたしは博物館で働いているのですが、職業柄、妙な話をよく耳にします。

ひとーつ。
栃木県の某所には、「見ると目が腐り、触ると手が腐り、登ると足が腐る」という伝説を持つ塚があるのだそうです。
うわ、怖っ! よし行ってみようと休暇を取って出かけてきました。
地元の教育委員会の方が塚の前にその旨を書いた看板を立てていて、「同業者の鏡!」と思わず感動。(だってしっかり見ちゃってますよね?)
わたし自身、触りはしませんでしたがバッチリ目視、それからちょっと視力が落ちましたが、百パーセント、動画の見過ぎです。

ふたーつ。
埼玉県の某所には、「この石に彫られた文字が読めた者は、即道(そくどう)という者の生まれかわりである」という、転生モノの王道みたいな石があります。
とうぜん、見に行きました。
読めませんでしたが、即道さんのチート能力はめちゃくちゃ足が速いことくらいなので、「ふーんだ、そんなの別にうらやましくないもんね!」と酸っぱいブドウみたいなことを言って帰ってきました。
ほんとは遅刻しそうになったとき、ほしい能力でした。

みーっつ。
最後はわたし本人の話ではありませんが、某県の学芸員は「開けると死ぬ」といういわくつきの巻物を開いて、紀要(大学や博物館が定期的に発行する学術雑誌)を書いてらっしゃいました。
それでも元気でいるそうなので、志ある者には悪さをしないのだろうと勝手に結論付けました。

というわけで、他にも妙な体験や話はいろいろありますが、総括すると「博物館は不思議な話を仕入れたり、珍しい体験ができる楽しい職場だ」ということでしょうか。
これを小説のネタにできれば最高なんですが、いったいどう料理すればいいのか……。
考えあぐねているところです。

ちなみに、わたしが今投稿している拙作は以下になります。

『わたしと帝都の陰陽師 ~は? あやかし? そんなのいるわけ……なのに出たァッ!~』
https://kakuyomu.jp/works/16818093089278842294

経歴からしてベタ過ぎてすみません。
どうぞ、よしなに。

7件のコメント

  • なかなかの行動力ですね!即道さんの能力をチートスキル扱いしてるの面白かったです笑
    しかし、開けると死ぬやつ開けた方勇者ですね。わたしなら絶対開けたくないです笑
  • うわぁ、水帆さま、こんな夜中にコメントありがとうございます!

    世間様から見てアホなことでもこちらは至極大まじめ。
    特に博物館だと馬鹿にされにくいので(ああ、民俗専門だもんね、と納得されておしまい)、ひどく居心地がいいです(笑)

    開けると死ぬやつ、怖いですよね。
    くわしく言うと、獅子舞の露払いの棒に付いてた巻物なんですが、中には「どの地域からいつ伝わったのか」等がくわしく書いてあったそうです。
  • 「「開けると死ぬ」といういわくつきの巻物」なんて本当にあるんですね。まさにファンタジー。

    >「どの地域からいつ伝わったのか」等がくわしく書いてあった
    この内容を隠したかったのかな?
    一族の者だけに伝えたかったとか・・・
  • 博物館で働いてる。格好良いです。

    見ると目が腐るとかは、気になりますけど、怖そうです。でも、行動力のある職場て素敵です。

    そういえば、うちの近くに 歴史民俗博物館って場所があるんですけど、細い奥まった森のような所にあって、子供の頃、そこが怖くて怖くて、そうインプットされちゃって、未だに行けてなかったりしますが、勇気を出して行ってみるか。そんなことを思っちゃいました。

    でも、地域の伝説とか面白いですね。いつだったか茨城県の殺生石が割れたニュースを見て、ついに、封印が解けて妖狐が出てくる、なんて考えたことも……。
  • 【綾森れんさま】
    こういういわくつきのモノって、実は意外と多いんですよ……。
    「踊ると」「転ぶと」「お面をかぶると」3年以内に死ぬ、とか結構あるのでガクブルです。

    一族の者だけに伝承を伝えたかった、というのはおもしろいですね!
    結束を強くするのに役立ちそう!

    【甘月鈴音さま】
    歴史民俗博物館が近所にある!?
    とってもうらやましい環境です!
    でも森の奥はちょっと怖いですよね……

    殺生石のニュース、甘月さまと仲間!
    「ついに妖狐が封印を破って出てくるのか!」
    私も思わず想像しました!(笑)
  • 渡森ヨイク様

    初めまして、和希と申します。
    このたびは拙作『眠れる獅子は、迷える子羊を手放さない~』に素敵なレビューをくださり、ありがとうございました。
    まさかレビューをいただけるとは思っていなかったので、とても嬉しく、励みになりました。
    これからもどうぞよろしくお願いいたします。
  • 【和希さま】
    ご丁寧なあいさつ、痛み入ります!
    和希さまの作品、とても甘々で楽しかったです。
    続きを楽しみに読ませていただきますね!
    こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします!
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