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大学寮への通学路?―「錦濤宮物語 女武人ノ宮仕え或ハ近衛大将ノ大詐術」の「十四」を投稿しました!

平安ファンタジー小説「錦濤宮物語 女武人ノ宮仕え或ハ近衛大将ノ大詐術」の「十四 翠令、痛みを覚悟する」を投稿しました!

https://kakuyomu.jp/works/16816927860647624393/episodes/16816927860726594293

まずは設定の穴?について釈明を……。
朗風が翠令と女童の二人連れの姿を見かけただけで、どうして「錦濤の姫宮のお忍びの外出」と分かったのかについて。
ええと、つめて考えていませんでした……。

朗風は衛門督ですからこれまで遠くから姫宮の顔を見た経験があるとか、佳卓が手際よく昭陽舎に姫宮がいるかどうか確認したとか、そんな風に補完しておいてくださいませ。スミマセン……。

さて、大学寮は朱雀門の南東にあります。

本当に朱雀門を出てすぐの左手にありますから、近いのですが……。

拙作の中で、翠令が朱雀門と大学寮をどう往復したかについてはちょっと頭を悩ませておりました。

「大学寮の入り口ってどこ?」と疑問に思っていても、それをはっきり説明している資料を見つけることができなかったのです。大学寮に焦点をあてて、その平面図とかがあればよかったのですが。

京都市には平安京創生館というミュージアムがあり、平安京を模型で再現しています。
そこで再現された模型の写真を参考にすることにしました。

ただ、平安京創生館の模型は規模が大きすぎて、中心部である朱雀門近辺に近づけません。詳細が分かりそうな写真は「よみがえる平安京」(村井康彦編)の28頁に掲載されているものです。
この近況ノートでは、その書籍の写真を、大学寮を中心に拡大して撮影したものを載せておきます↓。

大学寮の敷地を正式に訪問するなら、朱雀大路を少し下がって東に入り、大学寮の南門から入ることになりそうです。

ただ、拙作では、錦濤の姫宮を連れて歩く翠令は安全が最優先。
大学寮の北辺の二条大路に通用門っぽいものが見えますので(その手前の建物に隠れて良く見えませんが)、朱雀門から二条大路に出るとすぐに東に進み、大学寮の北の通用門から出入りした……と想定しております。

このルートだと朱雀門とは目と鼻の先、指呼の距離です。しかしながら、姫宮がお忍びで外出されているので、翠令以外にそれを知っている護衛はいません。

そこに3人連れの男性が襲い掛かり、しかも姫宮を人質に取られてしまう……。これでは、翠令も「相手の気が済むまで身体的ダメージを受けるしかない」と判断せざるを得ません。

そこに格好よく登場するのが白狼ですw
拙作では「一」から「三」で、登場して割とすぐに佳卓に捕まってしまうので、あまり見せ場がありませんでしたw 

しかし! 今後(特に第二部)では活躍をします。

次回、梨の典侍のくれた酒を呑みながら、翠令に少々風変わりな人生哲学を開陳します。
第二部に繋がる話なので、次回は白狼の話を聞いてやってくださいw
佳卓も登場します。第一部の中では私の好きな場面です。

だんだん話が盛り上がって参りますので、今後ともお楽しみいただければ嬉しいです。

京都市平安京創生館
http://web.kyoto-inet.or.jp/org/asny1/souseikan/

↓大内裏の朱雀門から、大学寮までどう歩いたか……(青い線です)

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