子が生まれて四ヶ月と少しが過ぎた。
小さかった体は少しずつ大きくなり、か弱かった声は日に日に力強くなる。
毎日が新しい一日だと感じる。
視力も少しずつ良くなり、朝顔を見るとニコニコと笑う。
0歳用の絵本を読み聞かせれば、興奮気味に手足を動かす。
昨日できなかったことが今日できる。昨日感じなかったことを今日は感じる。
飲んで寝て排泄するだけだったのに、楽しい、嬉しい、悲しいを発するようになる。
愛おしい。
とても愛おしい。
この世でもっとも無垢で、何よりも深い愛情を私に向けてくれる唯一の子だ。
この一瞬の連続性のある無償の愛を、私に残された一生を使って返していくのだろう。
それが、我が身に受けた親からの無償の愛の正体に他ならない。