こんにちは。
氏家 まさら です。
先週『シュピーゲル ~ 不眠の傭兵と猛毒の令嬢、17歳の暗殺事件 ~』が完結しました。
その後も応援ボタンやコメントでリアクションしてくだる方々、ありがとうございます。
今回は雑記です。
内容は劇中で敵として登場する暗殺者ヨハンについての溢れ話です。
また本作18話「暗殺者ヨハン」の軽微なネタバレを含みますので、まだご覧になっていない方はご注意ください。
※↓以下ネタバレあり
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【こぼれ話】
ヨハンの造形には、ある映画の登場人物から着想を得た部分があります。
それは1986年公開のアメリカ映画『ヒッチャー』に登場する殺人鬼、ジョン・ライダーという人物です。
ジョン・ライダーを演じたのはルトガー・ハウアー氏。SF映画の金字塔『ブレードランナー』のロイ・バティー役が非常に有名です。
『ヒッチャー』は、フリーウェイを車で走る若い男性ジムが、一人のヒッチハイカー、ジョン・ライダーを拾ってしまったことから、執拗に命を狙われ続けるという物語です。
この映画の特徴の一つは、ジョン・ライダーの犯行動機や過去がほとんど語られないこと。
ジョンは作中、警察の取り調べで「出身地は?」と聞かれても、「ディズニーランド」とガン決まりの目で返すイカれ野郎です。
しかし、よく見ると彼の左手薬指には指輪が嵌められているのです。
この指輪については作中で誰も言及せず、本人も語りません。
結婚指輪なのか、それとも別の意味があるのか。観客には分からないままです。
『ヒッチャー』を鑑賞して10年以上経ちますが、未だに時々、ジョンの左手薬指について考えます。
私は、こういった作品の中に残された余白が大好きです。
そして、この指輪に感じた引っ掛かりが、本作におけるヨハンのロケットと左手薬指の指輪という造形につながっています。
もちろん、ジョン・ライダーとヨハンは性格も生い立ちも全く異なります。
あくまで、一つの小さな描写から着想を得た、というお話です。
さて、現在は『シュピーゲル』の前日譚を執筆中です。
ヨハンの過去にも関わる物語で、執筆状況は約9割程度。
完成しましたら順次公開する予定ですので、引き続きお付き合いいただけますと幸いです。
では、また。