それはただの明晰夢の筈だった…
小学三年生の夏休み、少年は忘れ去られた世界を救えるか?
https://kakuyomu.jp/works/1177354054887516830/episodes/1177354054887516979_____________
多分、もう会えないであろうあの世界の仲間たちへ
私は大人になってしまったが、君たちのことは未だにただの夢とは思えないでいる。
夏が来る度に君たちのことを思い出す。
今も元気にしているだろうか、目的は果たせたのだろうか、気になることは山ほどあるが確認のしようがないので、私と同じ体験をした仲間がいないかをそれとなく探そうと思う。
それと同時に大人になってしまった私は童心を忘れ、君たちと過ごした記憶も薄れつつある。
だから、ここに覚えている限りのことを小説として記録に残そうと思う。
ただ、一つ許してほしい
この小説には私の願いも描こうと思っている。
これは私のエゴであり、それこそ空想だろう。
ここがデータ社会の片隅であったとしても
どうか、一人でも
同胞の目に止まりますように