詩村巴瑠

等身大の詩がここにある

アンネの住む国エクストリアでは中等学校三年の春に、魔法因子摘発検査が行われる。その検査で魔法の才能を見出された者は魔法学校へと送られる。魔法学校に召集されるということは戦争の前線…

劇脚本です。「こっくりさん」をするために深夜学校に集まることになった仲良し三人組。しかし、突然の乱入者をきっかけに三人はとある犯人を探すことになる。

外から見て歪んでいた見えたとしても、本人たちはそれでいいのかもしれない。

モラトリアム：人間の発達を可能にする準備期間のこと。 つまり、この小説において文学少年たちのモラトリアムとは、若き作家の卵たちの準備期間を指す。

母の結婚式をロイドは抜け出した。望まぬ母の再婚、家族ごっこを余儀なくされるこれからの未来を思うとロイドの心には暗雲が立ち込めていた。そんな時、扉が開いて、ロイドを追い掛けてきた再…

十六歳の誕生日の前日の午後十一時。父から告げられたのは「実は櫂はお父さんの子ではないんだ。」という衝撃的な事実だった。しかし、櫂はどことなくその事実を感じ取っていた。暖かい家族の…

山中愛梨は水族館デートを約束していたが、待ち合わせに彼は来なかった。冷たいベンチに腰かけながら、愛梨は回想する。愛梨の彼、信哉は酒や煙草に溺れるわ、四股するわと、とんでもないクズ…

四谷零は、幼馴染の燕屋灯子のことが好きだった。しかし、恋人になりたいという気もしなかった。告白して、今の関係を崩すより、一番近い位置で見守っていられたらいい、と思っていたからだ。…

ごく普通の高校生、桐山景は転校生の朝陰宗が猫又と戯れているところを見てしまう。自分は呪われていると笑いながら言った朝陰は、霊や妖を惹きつけやすく、死と隣り合わせの日常を送っていた…