浦河なすび

下校後に喫茶店をやっている女子高生と、店にやってきた青年の話 純文学になれなかったなにかです。

授業中、机の上にした何気ない落書き。 翌朝、返事が来てしまった。 その日を境に、不思議な机上の文通が始まり——。

我が高校が誇る王子様みたいなイケメン、白鳥君。 彼には、周囲の人間をときめかせると薔薇をまき散らしてしまう、という特異体質があり——。

戦国大名について調査する、歴史の授業のペアワーク。 私のお相手は、あまり話したことのないクラスメイトの坂本くんだった。 どうやら彼は、明智光秀の生まれ変わりらしく——。

駅から十字路までの八百メートルと少し。 年齢不詳のお兄さんと、帰路を共にする。 私たちが交わすのは、なんてことないふざけた会話だけ———。