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冬野です。
2019年アニメの「どろろ」が面白かったので、王道の話します(?)
どろろを見てくれ、頼む……。
オープニングのやや手塚絵に寄った絵や白黒の時代を彷彿とさせる演出も当時の作品や原作への敬意がにじみ出ていて良いです。
更に原作と違って百鬼丸のアニキが無口無表情(声が出ない&見えないので焦点が合ってない)、でもそれがハードモード振り切れてて良いんですよ。
見ていると感情が無いわけじゃない、けれども本当の意味での、痛みや苦しみ、そして喜びなどの奪われた人間性を獲得する話なのだと思います。
一話最後でどろろが百鬼丸に問う「本当に人間なのか?」という問いに、この作品の最終的な着地点を提示された気がします。
百鬼丸の境遇は典型的な貴種流離譚をなぞったものですが、その設定の奇抜さや見せ方などによって面白さに昇華されてる気がしますね。軽々しく私が語っていいものではないですが。
でまあ。
このままだと本当に「どろろ見てくれ」としか言ってないのですが。
私が言いたいのはこの王道って本当に優秀だってことです。
もちろん王道から外れた展開がもてはやされることもありますけど、王道って神話なり英雄譚なり、かなり昔からのほぼ基本として秀逸で、ここさえ押さえておけばストーリーの展開に困った時でもだいぶ何とかなるんですよ。
とまあ無理矢理つなげておきます。
でも、この辺の基礎を見ておくと重宝すると思うんですよね。
そもそもストーリーの基本って「別の世界に行って帰る」話ですし。
この場合の「別の世界」って異世界ってだけじゃなくて旅とか転校したとか就職したとかの状況の変化なんかも含めて。
異世界転移・転生も、ある意味で「何らかのきっかけで突然違うところに放り込まれる」という意味では王道を行ってるのかもしれません。
あとこの転移・転生する主人公も、「何も知らない人に向こうの常識について考えたり質問させたりすることで、世界観の説明をさせる」意味ですごく優秀ですしね。
「迷宮主さん」においては、瑠璃とブラッドガルドの立ち位置がくるくる変わる(両方持ってる)のと、別に技術革新しようという話ではないので、お互いがお互いの世界に転移しながら何かを手に入れたり、文化交流するだけですけど。
瑠璃が質問することで向こうの世界のことがわかったり、ブラッドガルドが此方の常識を取り入れたりすることで新たな側面を見いだしたりって感じです。
あれ、別に王道の話じゃないなこれ。