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もじゃの酒 (疑う勇者)

あれ?
・・・・

見回す
居た。

「こらへケロメニス、何ひとを天界に連れてきてんだよ・・・・、 俺、また転生とか?」

いつものように平然として、
「いえいえ、今日は少しお呼びかかったのですよ」
及びぃ?

ここはへケロメニスの天界。いつもの俺のとこの2つほど上のとこだとの話だ。
が、
ここの者が俺に?

あ、キタキタとヘケ
シュン!!

目の前にでっけーごっつい、おっさん?ひげもじゃでわからんが・・

「おうヘケロメニス、ご苦労。・・・ビジョンでみたまんまだなぁ、イサムだろ?」
「・・・はい、そーでごぜーますけど、、どちら様で?」
一応上の方の天界なんでぇ、太刀打ちなんか足元逝かなんでぇ、、

・・・・・・・
・・・・・・・

ヘケもそのごっついでっかいひげもじゃも黙る。
で、目を見合わせ・・・

「イサムは、10回以上の転生勇者達はどうなってると思う?」もじゃ

やべぇ、こりゃ希望を押し通すしかねぇ・・・
「そりゃ一般人の輪廻転生に戻してもらえるんですよね?それが一番幸せですよね?ここまで苦労したんだからそのくらいしてくれますよね?まじここまでになるまでに鬱とかになった者おおかったんじゃないですか?それ乗り越えて天界のためにここまで頑張った者達は、そこから、ふつー、ごくふつーの生き物としての一生を得られるというのが神の祝福というものではないでしょうかっつ!!!」

「ふむ・・いや、それよりいいことg
「ふつーの人生が一番しあわせであります上司殿っつ!!」
しゃきーん!と敬礼しながら言葉を挟むイサム

「まぁ、話だけでも訊いてみたら?」ヘケ
いや、訊いたら終わりなパターンだろこれ

「はい、大変失礼いたしました。でも、私を含めた全ての10回まで来た転生勇者達は、私の気持ちと同じはずです!これは間違いないでしょう!!永遠ブラックはもう勘弁してくっさいっつ!!」
強引に進めるイサム

「・・・・ふーむ、どうしたもんだろ?」もじゃ
「次回、ですか?」
そうだなぁ、とかつぶやきながらもじゃは足元にでっかい樽をいくつか出した。

(ないすっつ!)と思ったヘケ。

「んじゃ、今回はまぁよかろう、みやげにコレを持っていけ。魔王とわけて飲め。あ、あと、いつも魔王と魔族達が世話になっててありがとうなイサム。」
・・・・
「魔神様、ですか・・」
「ああ、やっとわかったか?」
(いやいや、どっちかってーとギリシャ神話の神様みたいななりじゃん・・判るほうがどーにかしてんじゃね?、俺の元の世界の者だったら。)

「あっはっは、人形だからな
ぼん!!
魔神らしくなりました魔神様。
と言っても埴輪ではない、かけらも無い。

「あ、ほんとだ!」
思わず口から出るイサム

「んじゃ、ヘケ、あとは頼んだ。またおり見てだな」
「は、承知いたしました。」


で、樽をストレージにつめ、ほくほくとイサムはヘケに連れられて現界に。

「まおーくーん!!」
魔王宮玄関

だだだだだだだだだ!!
「はぁはぁはぁはぁ、おう!ひさはぁはぁぶりはぁはぁはぁ!」まおー

「君の予想は大正解!だがな?予想を上回るぞ?」イサム
「へぇ?」

樽を一個だして玄関前ロビーに座り込み、コップに酒を注ぐ。
「いや、貰い物なんだが、まだ俺も飲んでねー」イサム
「ほう!そんな・・・・・・。 をい、おまえにとってそんな存在って、、、」
「あたりい!」

・・・・・・・・・・・・・・・(んんんんんんんんんんんんんんんんんんんん)・・・悩む魔王

天界からのならば「飲みたくないかな?」ってのが先に立つ。
でも、すんげーうまいかもしれない酒なのである!!
悩むよなw

しばしそんな魔王の鑑賞を楽しみ、
「いや、魔神様からだぜ?」
最初に言えやぁああああ!!!!(まおー)


いっぱい飲んで天国気分
二杯飲んで天使気分
三倍飲んで意識飛び



翌朝

「うっ!!」
だだだだだーー
おろろろろろろろろろr−−−−
窓から吐くイサム

がばっつ!
だだだだっつ!!
おろろろろろろろろろろろろろr−−−−
横に並んで吐くまおー


ふう
「・・・・・、俺らが悪酔いする?」イサム
「・・・おお、アル100%どころじゃねーな?」まおー

んじゃどんだけだよw


勿論アルコールで酔ったわけではない
あの、上の方の天界のもの、の強さ?に酔ったのだろう
一体、
どういう意図で?
しかも
「魔王と分けてなー」
の真意は?




もじゃ。
勿論上の方の天界におり、ビジョンを見ている。
「ほう、やっぱり2人共生きているな・・・」


何?ふつーの者がのむと、命が危ないの?




「という夢を見た!!」イサム
「いや、主様、昨日まで数日げろげろだったじゃないですか。」メフィ
で、今ここ魔物の森の宿の食堂でやっと食事が出来始めたところ。

魔王はまだイサムの部屋でうんうんうなっている。
おかんが
「危険かも知れないんで、イサムさんのところのほうが良いでしょう、メフィさんもいるしヘケさんも」
と。

もじゃから貰った酒、ストレージに封印中。

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