過去作集に作品を追加しました。
https://kakuyomu.jp/works/16817330665216353991/episodes/16818093082079845053
中学3年生の時に文芸部の部誌に載せた小説です。
「逆」というお題を与えられて書きました。
文芸部では、漢字一文字の題を与えられて創作をする、課題創作というものがあって、この作品はそのひとつでした。
人称代名詞を(台詞以外で)使わないという縛りを課して書きました。
死後にはいまある「自我」とか「人格」とは異なる存在のあり方になるのではないかと考えて書いたから。
このころ、死後の世界のことをよく考えていたような気がします。
1段落の行数を5行に揃え(ここではもとの体裁が崩れているので3〜4行となってしまい、揃っていませんが)、段落の数も全部で16(4の2乗、2の4乗)という堅牢な印象のある数にしました。
ソネットみたいな感じで、行や連の数を定めて散文を書いてみたかったんですよね。
死後の世界だから、ある種の「完成」「完結」を形式面でも表したかったというのもあります。