前回の近況で『欲望の三角形』について書きましたけど、昨日の「欲望の資本主義」の続きのようなものを。
アメリカの様子は大統領選挙やトランプやイーロンの話題で流れてきたりもしますが、こういう記事のほうが実情が感じられますな。現代ビジネスさんの記事。
30年以上前の楽曲がアメリカで大流行。その背景から見えてくる、Z世代が抱える過酷な現実。
https://gendai.media/articles/-/143814グラミー賞での「Fast Car」についての話は覚えてはいますが、そんな背景があったとは……。
まあ、グラミー賞というのは基本、過去一年間に発表された曲のためにあるもの。10年もの間公の場にでてきていないトレイシー・チャップマンが30年以上も前の曲を披露するのは異例でした。
カントリー歌手のルーク・コムズがカバーしてアメリカで大ヒットしたわけですが、黒人のチャップマンの曲を白人のコムズが紹介し、ヒットさせたことにはファンの間でもいろいろあるようで。
この記事にあるように『アメリカでは、この曲が初めて世に発表されてから30年以上が経ってもなお、「アメリカンドリーム」がいかに噓で、格差がいかに制度的な問題であるかを人々は日々実感させられている。数年前からIT企業を中心に大量のレイオフが続くなどの雇用問題が起きており、「いくら面接しても仕事がもらえない」「大学を卒業しても低賃金の仕事すらもらえない」「仕事をしても家賃が払えない」「いくら働いても安定した老後がない」「働いても一生家が買えなくて実家で暮らすしかない」という状況に直面している若者が非常に多い。このような労働環境において、「Fast Car」が描く「失われた希望」に共感する人々が、グラミー賞でのパフォーマンスに胸を打たれたのだ。』
アメリカのZ世代については記事に詳しく書かれています。日本もまあアレですけど……、ホントどうにかならないものですかね。
NHKの「欲望の資本主義」でも日本の労働者の賃金のあり方(企業が人に投資しない)もちょっとありましたかね。国は昨日の番組の内容にあったことは十分理解した上での、賃金を上げよと企業に言っている感じなのでしょう。他の先進国よりも早く「人口ボーナス期」が始まり、終わってしまったこの国には、自国だけでは何ともならないのは経済素人の卯月にでもわかることだったりする。
2025年、何か景気のいい話はねえっすかね、なんて思う卯月でした。
「Fast Car」は別に卯月は何とも思わなかったので、今日は貝木泥舟センセイに登場していただきましょうかね。(たまにセンセのお言葉を拝聴する卯月でつ)
【物語シリーズ/貝木泥舟】お前の夢はなんだ?やりたい事はそれだけか?
https://www.youtube.com/watch?v=gusKSXGYHckでは。