昨日、英語の月(1月とか2月とか……)について少し触れましたけど。中1とか小6だかに使っていた元ネタ(どっかの入試英語本文)が分からなかったんで、もやもやしていましたが、なんと『国立天文台(NAOJ)』の昨年の元旦のFAQ(質問3ー7)にあるではないですか。
『1月1日はどうやって決まったの?』
https://www.nao.ac.jp/faq/a0307.htmlとりあえずそう決まっているから、一年はそこから始まるのですけど。別段、めでたい日というわけでもなく、勝手に人類は一年の始まりとして喜ぶのですけれども。
古代ローマの暦から。
現在私たちの使っている「グレゴリオ暦」以前のことから説明が始まります。
「ロムルス暦 」(紀元前8C)……月は10しかなく農業をしない冬の期間には月日が割り振られていなかった。当時の1年の始まりは現在の3月。
「ヌマ暦」……その後、ローマ王ヌマ・ポンピリウスが制定。冬の期間にも現在の1月と2月が追加され、現在の12ヶ月になる。
「ユリウス暦 」……ヌマ暦では一年が355日しかなく、うるう月を入れることで調整も、いい加減だったんで実際よりも2ヶ月以上進んでしまうことに。で、ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)の時代に、それはいかんだろってことで改革。一年が365日に、4年に一度のうるう年を導入したのがユリウス暦(紀元前45年)。
カエサルの死後、紀元前44年には、カエサルの功績をたたえQuintilisと言っていたのをIuriusに変更(英語のJuly、現在の7月)。
紀元前8年には、皇帝アウグストゥスの功績をたたえ、Sextilisが、アウグストゥスの名前を取ってAugustus(英語のAugust、現在の8月)に改称。
こうして現在使われている月の名前が完成。
西暦325年には「ニケア宗教会議」で「春分の日」が決められるが、天文学上の春分ではなかったのでおおきくズレてしまった。
そこでローマ法王グレゴリウス13世が春分の日が3月21日頃になるようにユリウス暦から「グレゴリオ暦」へ改暦。
日本ではそれまで「太陰太陽暦」を使っていました(「天保暦」っす)。
明治5年12月2日の翌日を明治6年1月1日(グレゴリオ暦の1873年1月1日)として、グレゴリオ暦が導入。日本においては、このときから、現在の1月1日が1年の最初の日になった。
というわけで、お正月はローマ由来。地域によっては「旧正月」にしたがって正月飾りをするんだとか。中国とか台湾、ベトナム、タイなどはこの旧暦1月1日の旧正月のほうが盛り上がるんですよね。(日本は伝統文化を大切にしているように見えて、暦へのこだわりはあんまりなく)
なのでなので「366日」を貼っておきましょう。萌歌嬢ので(卯月はこっちが好き)。
上白石萌歌、HY「366日」歌唱フルバージョン
https://www.youtube.com/watch?v=HIB8RBhPkBAでは。