<御礼>
「怖い映画を見たら一緒に夜を過ごそう」、カヌキさんとミヤコダさんが、お隣さんではなくなってしまったので、とりあえず完結としました。読んでくださったのであれば、本当にありがとうございました。読んでいただけることが、文章を書くことに自信を持てない私を支えてくれて、なんとか完結に辿り着けました。心から感謝しております。
ネタにした映画タイトルは以下のとおりです。
霜月2 ザ・スイッチ(2020)
師走 残穢 ー住んではいけない部屋ー(2015)
ポルターガイスト(1982)
死霊館(2013)
ここから下には、どうでもいい裏話などをグダグダ長々書いてあります。
うびぞおが何を考えて「怖い映画…」を書いてたのか、興味がおありでしたら読んでください。
<裏話のようなもの>
最初に公開した「聖女疾走」で、ひと様に見てもらうことに味をしめた私は、2作目はもっとGLメインで書くことにして、また、自分が普通よりも詳しい映画をモチーフにすることにしました。タグ「映画」で検索をかけたら、意外に「映画」で物語を書いている方が少なかったことも後押しになったように思います。ちなみに、私は主にハリウッドのエンタテイメントな映画が好きで、面白ければホラーも観ますが、特にホラーが好きというわけではありません。なぜホラー映画をメインにしたのか覚えてないですが、珍しさで気を引けるかなという程度の理由だったと思います。結果、ホラーが嫌いの方には読んでもらいにくくなったのかもしれません。
書き始めるときに決めたのは、1つの話に、映画と大学生活とイチャイチャの三つのネタを必ず入れることでした。そうしたら、自業自得ですが、とにかく構成が面倒臭かったです。映画をどこにどう入れ込むか、お話にどう絡めるか、その前に、そもそもどの映画を選ぶかで悩んで、公開直前まで映画が決まらないなんてこともありました。実際、何月分にこの映画を入れると計画した手帳のメモと比べると、半分くらい違う映画になってます。でも、映画が好きなので、考えるのは楽しかったです。
絶対にこれだ!と決めてた映画は、最初の三話を抜かすと、「火垂るの墓」、「13日の金曜日」、「残穢」くらいです。
書き始めた当初は、春に出会って恋に落ちて、夏から交際して、秋に事件(ミヤコダさんの元彼が悪役になる予定だった)が起きて、冬は何か(考えてなかった)起きて、春に引っ越しで終わるという12話の予定でした。でも、書き始めてすぐに1作目よりも読んでくださる方が多い(当社比)のに驚いて、12話でなくてもいいのかと調子に乗りました。
決定的だったのは、1年目のミスコンの話がまとめられずに長くなり、前後編でも収まらなくて、前中後編の3分割になってしまったことでした。それ以降、まとまらなかったら長く書いて分ければいいやとなり、結果、どんどん長くなって、最初の予定の12話から42話になってしまいました。特に、膨らませたエピソードは、ミヤコダさんの元彼と秋葉のエピソードだけで、後は自分が調子付いて長くなったものばかりです。私が、話を長くしたせいで、カヌキさんは怪我するし、ミヤコダさんはえっちお預けくらうしで、二人には悪いことをしたなと思います(笑)。
なお、右肘骨折は実体験です。軽傷だけど、日常生活は結構不便でした。お箸が使えないので、炒飯ばかり食べてた記憶が残ってます。
逆に、一時期でも別れる話とか、浮気をする話だけは書かないと決めてました。
「怖い映画…」というフィクションの中くらい、一途な両想いが叶う優しい世界であってほしいと思っていました。まあ、カヌキさんとミヤコダさん以外の人は失恋してましたけど。
頑張ってたのは 毎回最後の1文を印象的にすることでした。
それとラブシーンです。読まれるのは恥ずかしいですが、そこは肝なので、ちゃんと書かないと意味ないですから、それこそ気合い入れて頑張って書いてました(笑)。書いてて楽しいので、ともすると手が滑ってエロくなりすぎて(当社比)、残念ながら抹消したこともありました。第22話皐月のカヌキさんの告白のところが自分では一番気に入ってます。
<登場人物のこと>
カヌキさんもミヤコダさんも書いているうちに慣れてきて、話を動かすのはカヌキさんで、話を盛り上げるのがミヤコダさんみたいなイメージになりました。私としては、あっけらかんとしているミヤコダさん視点の方が、うじうじしているカヌキさん視点よりも書きやすかったです。
カヌキさんは、高校時代は生徒会の副会長(元彼は生徒会長)でばりばり活動していたので、大学祭での人前でのパフォーマンスが全然平気だったとか、ホラー映画が好きになったのは、母方の叔母さんに「シックスセンス」を見せられたのがきっかけだったとか、ミヤコダさんは社長令嬢で、就職のことをしっかり考えていなかったのは、どうせ自分ちの会社で適当に働けばいいと甘く考えていたからだとか、本編では全然使えなかった設定が幾つかあります。
こういう設定は、頭の中にぼんやりとあるだけで、ちゃんと設定を記録しておかないために、話が長くなったとき、後から、間違いが見つかることがありましたので、今後続けるなら、しっかり設定を記録しないといけないかなあと思いはしましたが、結局記録してません(ダメじゃん)。
脇役の中では、パンクなアライさんが最も気に入っていて、スピンオフ的にアライさん主人公の暗い話を妄想してます。それと、カヌキさんちの飼い犬の文太さんもお気に入りです。実は、第5話から出てますが、「犬」→「文太」→「文太さん」と出る度に呼び名が変わってしまいました。ちなみに、昔飼っていた犬の名前です。
<愚痴>
Web小説を読み始めたのが2020年の春頃で、書き始めたのは2021年の夏。
書き始めて1年も経っていないので、のびしろがあるとは思いたいですが、なかなか思ったようには書けるようにはならないもんです(苦笑)。絵だけでなく、文章にも、自分のセンスのなさや大雑把さ、華のなさとかが出るんだと改めて気付いたときには、軽くショックでした。
それにしても予想以上に作業が孤独です。
リアルでは文章を書いてることは隠しているので、「怖い映画…」をオフラインで読んでくれている人はいません。 なので、読んでくれている方の反応は、精々PVの数で推し量るしかなく、自分の書いているものをなぜ読んでもらえているのか、ときには★までもらえるのか(超ありがたい)、今もって、よく分かりません。
どう思われているのを知りたいので、たまにいただく応援コメントにひゃっはーします(笑)。自分は、コメントをするのが怖くてごくまれにしか書かないくせに、自分の書いたものにちょっとでもコメントがあると興奮します。嬉しすぎてスクショ撮ろうとしたこともありました。
そういえば、感想もらえるかも、と思って、Twitter のアカウントつくろうと考えたことがありましたが、情弱のおっちょこぴーなので、リアルで使ってるアカウントに誤爆しかねないため、すぐに諦めました。
<今後どうする>
基本は後ろ向きで自信がないくせに、自己顕示したがる厄介な性格なので、書くのをやめたいと言いながら、読んでもらいたくて書くんだろうと予想しています。それに、書き始めて1年経ってないし、せめてもう半年は書き続けたいです。
今のところ、次は何を書くのか決まってません。「怖い映画…」の同棲編とか、アライの話とか、全然別のやつとか、1作目書き直してえ、とか。
とりあえず、ちょっと休憩です。ちょっと。
また、何か書くので、そのときは、よろしくお願いいたします。